映画を観て音楽を聴いて、感想を書くブログ

会社員バンドマンが綴る、映画と音楽のブログです。過去の名作から、新作まで綴っていこうと思います。音楽についても書くかもしれません。

レディオヘッド『A Moon Shaped Pool』を聴いた

レディオヘッドの新作『A Moon Shaped Pool』を聴いた。

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アーティスト:レディオヘッド

リリース年:2016年

 

レディオヘッドのニューアルバムが遂にリリースされた。通算9枚目。なんと5年ぶりである。近年はトム・ヨークのソロ活動や、レッチリのフリーや本作プロデューサーでもあるナイジェル・ゴルドリッチとのユニット「アトムス・フォー・ピース」としての活動が活発だったが、今年はいよいよレディオヘッドとして始動だ。

 

個人的にはレディオヘッドのアルバムとしては、2枚目の『ザ・ベンズ』から意識して聴き出して、『OKコンピューター』でハマったクチである。それ以来、トム・ヨークのソロ活動も含めて基本的には、熱心に追い掛けていると言って良いと思う。そこで本作だ。

 

感想

これは、ハッキリ「名盤」であると思う。レディオヘッドのアルバムに、何を当たり前の事を言っているのかと思うが、仕方ない。僕は今、通勤中から寝る時まで音楽が聴ける時は、ほぼこのアルバムを聴いて生活している。

 

これはもう「ロック」という範疇を超えて、2016年の現代で聴くべき「優れた音楽」として、広く聴かれるべき作品だと思う。英語詞なので歌詞の真意はわからない。だが、この音楽の圧倒的な「美しさ」は伝わる。

 

このアルバムに判りやすい高揚感は、ほぼ無いと言って良いと思う。いわゆる聴いていてハッピーな気分になる音楽ではないのだ。だが、ストリングスやピアノのテンションコード、トムのコーラスなどが幾重にも重なり、ドラムとベースがしっかりとボトムを支えながらミニマルなリズムが刻まれるのを聴いていると、ズブズブとこの作品の世界に墜ちていく。

 

今回のアルバムはトム・ヨークやナイジェル・ゴルドリッチはもちろんだが、実はポール・トーマス・アンダーソン監督の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「インヒアレント・ヴァイス」のサントラを手掛けるジョニー・グリーンウッドの功績が大きいのでは無いだろうか。夜に目を瞑って曲を聴いていると、夜の砂漠や深海、宇宙空間など様々なシチュエーションが浮かぶ。それほど、音が映像を想起させるのだ。

 

個人的なお気に入りは、M3「Decks Dark」、M9「Present Tense」、M11「True Love Waits」辺りだが、シングル曲であるM1「Burn The Witch」やM5「Ful Stop」もとても良い。

 

一緒に買ったレッド・ホット・チリ・ペッパーズや、ジェイムズ・ブレイク、アンダーワールドの新譜も聴き込んでいないのに、しばらく『A Moon Shaped Pool』の熱は続きそうだ。サマソニも良いが、単独公演を演ってくれないかと切に願っている。