映画を観て音楽を聴いて、感想を書くブログ

会社員バンドマンが綴る、映画と音楽のブログです。過去の名作から、新作まで綴っていこうと思います。音楽についても書くかもしれません。

「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」を観た

インデペンデンス・デイ:リサージェンス」を観た。

f:id:teraniht:20170107011631j:plain

監督:ローランド・エメリッヒ

日本公開:2016年

 

劇場公開時はスルーしていたので、今回やっと初鑑賞。前作「インデペンデンス・デイ」は1996年公開なので、20年ぶりの新作という事になる。僕も前作は映画館で観た。若かった事もあるが、当時としては傑出したビジュアルインパクトから「面白い!やっぱりハリウッドの大作はスゴイな」と感動した記憶がある。では、今作はどうか?これが、予想を上回る酷い作品だった為、今回はサラッと感想を。

 

感想

本当に面白い映画を作るというのは、難しい事なのだろう。この作品だって、信じられない位のスタッフの努力とお金の結晶で成り立っているのだと思う。確かにVFXを駆使したディザスター映像は、十分に堪能出来る。

 

だが、この映画を観ても何故か心が1ミリも動かない。どんなに主人公たちが絶対絶命に陥っても、どんなにキャラクターが自己犠牲を払っても、どんなにビル・プルマンがお得意の演説を垂れてもである。

 

映画もこの20年で様々な作品が公開された。いくらSFというジャンルとはいえ、もはや宇宙から交渉の通じない侵略者が攻めてきて、米軍がそれを向かい撃って勝利するというストーリーに、僕はなんの感傷も抱けないのである。中途半端に女性中国人パイロットを登場させて、映画産業としてはマーケットの大きい中国市場に目配せしている感じも、なんだか感情を逆なでする。スタートレックシリーズの様に、様々な人種が一丸となって戦うというコンセプトがある訳でもない。

 

せめて前作の様に「地球代表のアメリカ人が叡智と努力と意地を結集した結果、エイリアンに勝利する」というカタルシスを感じさせてくれれば良いのだが、なんと今作は「20年前に攻めてきたエイリアンのテクノロジーを拝借して準備していた武器」で戦うという残念ぶり。しかもエイリアン側も特に前作の失敗をクリアせずに、ただ更にデカい宇宙船で乗り込んで来ただけ。しかも即席の陽動作戦に引っかかるというマヌケぶりも残念過ぎる。

 

この映画、はっきり言えば今の時代性とズレていると思う。架空のエイリアンたちへの対抗策が、架空のエイリアンが残した武器であり、それでアメリカ人達が戦う話のどこに感情移入しろというのか。作り手が語るストーリーも、圧倒的な技術と知恵を持ったエイリアンが地球に攻めてくる話の割には、観客の予想を上回る展開は一つもない。

 

何故エイリアン達がこんなに地球に固執するのかもよくわからないが、なんと本作のラストシーンでは、おそらく次回作で地球側からエイリアンの星に乗り込んでいく事が示唆される。やられたらやり返すという事で、今度はこちらが侵略者になる訳だが、ここまで来るともはや「勝手にやってください」状態である。

 

前作の熱心なファンでどうしてもという方は別にして、この映画を観る時間があればもっと素晴らしい作品は山ほどある。わざわざこの映画を選ぶ理由は薄いと思う。