映画を観て音楽を聴いて、感想を書くブログ

会社員バンドマンが綴る、映画と音楽のブログです。過去の名作から、新作まで綴っていこうと思います。音楽についても書くかもしれません。

「ワイルド・スピード SKY MISSION」を観た

ワイルド・スピード SKY MISSION」を観た。

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監督:ジェームス・ワン

日本公開:2015年

 

2017年4月に最新作「ワイルド・スピード ICE BREAK」が公開される、シリーズ7作目「SKY MISSION」を初鑑賞した。実はワイルド・スピードシリーズは今まで全く観た事がなく、うっかり手を出したらほぼ1週間でシリーズの全作を観る程ハマってしまった。おかげで寝不足である。全世界で500億円という、とんでもない大ヒットをしていたのも今なら頷ける名シリーズだ。

 

感想

僕は車に全く興味がない。よって、どうもこの「ワイルド・スピード」というシリーズに対して「カーマニアの為の映画」というイメージを勝手に持ってしまい、今まで食指が伸びなかった。だが、最新作が公開するこのタイミングしかチャンスは無いといざ見始めた訳だが、やはり映画も食わず嫌いは良くないと痛感した。

 

実際のところこのシリーズ、車が好きじゃないと楽しめないシーンなどほとんど無い。それどころか、老若男女が楽しめる極めて完成度の高い完全娯楽アクション映画になっている。何故今までスルーしていたのか?と悔やむ程の面白さで、特にこの7作目はアクション映画として、あの「ミッション・インポッシブル ローグネーション」にも勝るとも劣らない名作だと思う。

 

特筆すべきは4作目「MAX」からの進化が凄まじく、監督ジャスティン・リンが、いわゆるニッチなカーアクションの作風から、スペシャリストがチームで力を合わせる「犯罪もの」に大きく舵を切って、エンタメ色を強くした事が大きい。主役のヴィン・ディーゼルポール・ウォーカーが中心となり、毎回とんでもないスケールのアクションを見せてくれる上に、ラストでは「えっ?この先どうなるの?」という「24」的な展開を用意してくれる為に、ついつい先が気になってしまうのだ。

 

そして、今作「SKY MISSION」だが、主役の一人であるポール・ウォーカーが不慮の自動車事故により本作の撮影期間中に亡くなり、実際の弟が代役(そっくり!)を務めたりと困難の末に完成した作品らしいのだが、それを踏まえて本作のラストシーンを観ると、どれだけポール・ウォーカーがスタッフやキャストから愛されていたかが解る。

 

当然、1作目からのメインキャストが実際に亡くなった訳だから、次作以降の作品からは登場する事は出来ない。よって、なんらかの事情を用意して作品世界から退場させる他ない訳だが、もっともよくあるパターンでは「キャラが死ぬ」という選択肢である。主人公キャラが大事な仲間の為に自己犠牲を払い、死ぬというのは不自然ではないし、如何にもヒーロー的な選択肢として検討されただろう。だが、今作のポール・ウォーカーの最後は「愛する家族に囲まれ、幸せな状態を見届けたヴィン・ディーゼルが彼から離れる」というラストを取る。ポール・ウォーカー演じるブライアンは、この「ワイルド・スピード」という作品の中では幸せなまま暮らし続けているのだというラストなのである。そして、ヴィン・ディーゼル演じるドムに、仲間が「別れを言わなくていいの?」と聞くと「家族にさよならはいらない」と答える流れと、バックに流れるWiz Khalifa Feat. Charlie Puthの「See You Again」という楽曲の曲調と歌詞を含めて、まさに完璧なラストシーンだろう。

 

最強のヴィランジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウの余りの強さ、車が空中を舞い、ビルを突き抜けるバカバカしい程の大掛かりなアクションシーンの数々、そして俳優陣の暑苦しい演技、全てが過剰で爽快な最高のエンタメ作品だ。個人的には、今作の監督ジェームス・ワン(代表作はソウシリーズ)は素晴らしい仕事をしたし、あのラストシーンの後だからもう本シリーズは終わらせても良いと思ったが、8作目が公開になる以上はもう劇場に駆けつけるしか無いカラダになってしまった。ヴィン・ディーゼルジェイソン・ステイサムドウェイン・ジョンソンなどのメインキャストは続投が決まっているし、監督はあの名作「交渉人」や「ストレイト・アウタ・コンプトン」のF・ゲイリー・グレイという事で、新しい「ワイルド・スピード」が観れそうな予感がする。ポール・ウォーカー亡き後、シリーズがどの様な展開を見せるのか、とにかく楽しみだ。