映画を観て音楽を聴いて、感想を書くブログ

会社員バンドマンが綴る、映画と音楽のブログです。過去の名作から、新作まで綴っていこうと思います。音楽についても書くかもしれません。

フォスター・ザ・ピープル『セイクレッド・ハーツ・クラブ』を聴いた

フォスター・ザ・ピープル『セイクレッド・ハーツ・クラブ』を聴いた。

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アーティスト:フォスター・ザ・ピープル

リリース年:2017年

 

フォスター・ザ・ピープルが三年ぶりのニューアルバムをリリースした。2010年にリリースしたシングル「Pumped Up Kicks」が世界中でブレイクし、ファーストアルバム「トーチズ」も200万枚を越える大ヒットとなったLA出身のバンドである。元々は3人で活動していたがカビー・フィンクが脱退した代わりに、サポートメンバーだったアイソム・イニスとショーン・チミノの2人が加入し、今回4人体制で作られた初のアルバムとなった。

 

感想

夜を感じるアルバムである。元々、フォスター・ザ・ピープルはオルタナティブなロックバンドというよりは、エレクトロなサウンドとダンサブルなビートが持ち味のバンドだった。そこに、今作は更にヒップホップビートが大幅に採用されているのと、ひとツマミのサイケ色が足されており、その融合によって見事なダンスアルバムになっている。また彼ら本来の魅力であった、メロディのポップさはそのまま継承されている為、まさに2017年最新のフォスター・ザ・ピープルが堪能できる。

 

メインソングライターのマーク・フォスターはブライアン・ウィルソンを最大のヒーローと公言しているらしいが、このメロディの中毒性はそれも頷ける。他に影響を受けているのがカニエ・ウエストやエイフェックスツインというのが、このバンドの多様性を示していて面白いし、ビートにはトーキング・ヘッズなどの影響も感じられる。曲作りには新メンバーのアイソム・イニスもかなり貢献しているらしく、その良い影響が出ているのかもしれない。

 

ファーストアルバムはかなり聴き込んだが、本作のM1「Pay The Man」、M2「Doing It For The Money」、M4「SHC」、M5「I Love My Friends」、M8「Lotus Eater」、M10「Loyal Like Sid&Nancy」あたりは、楽曲のクオリティとして相当に高いと思う。特にM1は白眉の出来だ。全曲トータルを通して、これほどアガるアルバムは稀だろう。夏の夜に聴きたい一枚だ。