映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.13:「戦場のピアニスト」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は13本目。タイトルは、ロマン・ポランスキー監督作品「戦場のピアニスト 公開10周年記念スペシャル・コレクション」。ネットオークションにて、4,500円で購入。この「10周年記念スペシャル・コレクション」はすでに廃盤になっており市場価格が高騰している為、良い買い物だったと思う。特典映像としてはロマン・ポランスキー監督、エイドリアン・ブロディトーマス・クレッチマンらのインタビュー集、撮影風景、「ストーリー・オブ・サバイバル」という舞台裏を描くメイキング映像、予告編集などの特典映像が約126分収録されている。本作はユダヤポーランド人のピアニストである主人公シュピルマンエイドリアン・ブロディが演じているのだが、メイキング映像から今作のピアノ演奏シーンはほとんど役者本人が演じているというのが驚きであった。

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作品としては、第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝き、第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネート、結果的に監督賞ほか計3部門で受賞を果たしたという名作だ。日本では2003年に劇場公開され、2015年にはリマスター版が公開となっている。自らがユダヤ人収容所で母親を亡くし、ホロコーストの恐ろしさを経験しているというポランスキー監督が撮った、入魂の一作だと言えるだろう。終盤にシュピルマンがドイツ将校に聴かせるピアノ演奏の場面は、映画史に残る美しいシーンだと思う。ドイツ兵による容赦ない行為の数々はトラウマレベルだが、この圧倒的な世界観には思わず目を奪われてしまう。ポランスキー監督作は「水の中のナイフ」や「反撥」など、初期作品から割とブルーレイ化されているので、また購入したい。


監督:ロマン・ポランスキー

出演:エイドリアン・ブロディトーマス・クレッチマンフランク・フィンレイ

日本公開:2003年