映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は3本目。タイトルは、スティーブン・ソダーバーグ監督作品「トラフィック」。ネットオークションで中古品3,000円弱にて購入。2020年4月に国内初Blu-ray化がされた。正直、映像特典が充実したソフトではないが、あの「トラフィック」がブルーレイ化されたことを素直に喜びたい。
というのも、2001年アカデミー賞4部門(最優秀監督/脚色/助演男優/編集賞)受賞のこの傑作が、ブルーレイはおろか、しばらくの間「トールサイズDVD」化もされていなかったのだ。最初2001年のDVDソフト化の際は、東宝からリリースされたCDサイズパッケージだけで、やっと2015年にKADOKAWAからトールサイズが出たが、なぜかDVDのみでブルーレイは未発売だった。が、いよいよ今年2020年に満を持してブルーレイのリリースとなった訳だ。おそらく権利的な問題なのだろうが、昔の作品でなぜか日本ではブルーレイ未発売というソフトが結構あるので、今回のようなケースは嬉しい限りだ。同じく東宝から2001年にDVDリリースされたきりのデビッド・フィンチャー監督「ゲーム」も、ぜひブルーレイ化してほしい。※2020年12月2日に発売が決定!
映画そのものについては、アメリカ麻薬戦争をテーマにした群像劇で、大きく3つのパートに分かれてストーリーは展開していく。麻薬撲滅担当の政治家とその娘を描くパート、麻薬密輸業の夫が逮捕され、その事業を引き継ぐ妻のパート、最後はメキシコで麻薬カルテルとそれを追う捜査官のパートである。これらがシームレスに繋がっていくのだが、ソダーバーグ監督はこれらを画面の色味をそれぞれ変える事で観客が混乱しないように処理しており、演出として面白い。キャストもマイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズと非常に豪華で見ごたえがある。麻薬戦争というテーマだけに全体的に重いタッチではあるが、ソダーバーグ監督の重要作であり、必見である。
出演:マイケル・ダグラス、ドン・チードル、ベニチオ・デル・トロ
日本公開:2001年