映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は15本目。タイトルは、監督作品「夜明け告げるルーのうた Blu-ray初回生産限定版」。ネットオークションにて、2,100円で購入。初回限定盤という事で特典として、特製スリーブケース・ブックレット・ねむようこ描き下ろしポストカードが付属していた。映像特典としては、元フジテレビの笠井信輔アナによる湯浅政明監督インタビュー映像(約30分)と、予告編集が収録されている。これは当時の制作に、フジテレビが出資していたからだろう。特にこのブックレットの中身が充実しており、クリエイターたちの対談や設定イラストなど、メイキング本に近い内容になっており面白い。
作品としては、「マインド・ゲーム」や「夜は短し歩けよ乙女」の湯浅政明監督の2017年公開作で、様々な国際的な映画祭で評価されたアニメーション作品だ。湯浅政明監督にとって、初めての完全オリジナルによる劇場用長編でもある。寂れた漁港で鬱屈した日々を送る男子中学生が人魚の少女ルーと出会うのだが、人魚が大人たちに見つかってしまった為、町おこしの陰謀にルーを利用されそうになってしまう。だが、それを友人たちと共に乗り越え人間的に成長していくという、青春ジュブナイルものだ。いわゆる湯浅政明監督の持ち味である、アニメーションとしての動きの気持ち良さは健在で、後半20分の画面が動きまくるカタルシスは、他にはない魅力を放っている。ラストで主人公である海の声優である、下田翔大が歌う、斉藤和義のカバー「歌うたいのバラッド」もいい。劇場では未見だった為、今回ブルーレイで観れて良かった。
監督:湯浅政明
日本公開:2017