映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は16本目。タイトルは、ビクトル・エリセ監督作品「ミツバチのささやき&エル・スール Blu-ray ツインパック(初回限定盤)」。ブックオフにて3,900円で購入。この初回限定盤はスペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の代表作2本がパックになっており、画家の成瀬政博氏が描いたデザインの特製アウターケースや、映画評論家の遠山純生氏による解説が記載されたリーフレットが封入されている。監督自らが監修したHDマスターを使用。
「ミツバチのささやき」はビクトル・エリセ監督が制作した1973年の作品で、今でもいわゆる名作として、キネマ旬報の2018年に発表された「1970年代外国映画ベスト・テン」でも第7位になっている。まず主人公アナを演じるアナ・トレントが素晴らしい。非常に静かで美しいタッチの作品だが、アナの家庭内不和がスペイン内戦による分裂を象徴しているなど、描かれている内容は奥深い。「エル・スール」は1983年の作品で、10年ぶりのビクトル・エリセの長編2作目。こちらも静謐かつ美しい映像が楽しめる作品で、全シーンがまるで絵葉書のようだ。セリフではなく映像から多くの情報が描かれる、こちらも名作だ。ビクトル・エリセは長編としては未だ3作品しか監督しておらず、特にこの2作品の評価が高いので良いパッケージだと思う。
監督:ビクトル・エリセ
出演:アナ・トレント、ソンソーレス・アラングレン
日本公開:1973年/1983年