映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は17本目。タイトルは、ジョルジ・パン・コスマトス監督作品「カサンドラ・クロス」。ネットオークションにて1,800円で購入。「死ぬまでにこれは観ろ!キング洋画」シリーズの1本である。特典映像はオリジナル予告編だけだし音声はモノラル2.0だが、70年代の作品にしてはブルーレイソフトとして映像は綺麗だと思う。
作品としては、日本では1977年度洋画配給収入第3位を記録したサスペンス・パニック・アクションだ。監督が「観た人すべてが興奮し満足する映画をお贈りする」と豪語したらしいが、なるほど、これは2020年の現在に観ても面白かった。接触感染する細菌を保菌したテロリストがジュネーヴ発の大陸横断列車に乗り込んでしまい、列車の中で感染が広がってしまう。これに対して米陸軍は伝染病の拡散とスキャンダルを阻止するため、乗客1,000人もろとも列車を老朽化した大鉄橋に落とそうと画策するが、乗客たちがそれを阻止するために活躍するという物語だ。そして、この作品の魅力はなんといってもラストの展開だろう。観ていて、思わず「マジか」と呟いてしまったが、40年以上前の作品だからこその着地かもしれない。逆に今の視点ではこの展開は新しいと思った。
監督:ジョルジ・パン・コスマトス
出演:リチャード・ハリス、バート・ランカスター、マーティン・シーン
日本公開:1976年