映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.41:「お嬢さん」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は41本目。タイトルは、パク・チャヌク監督作品「お嬢さん 通常版」。amazonにて中古で購入。映像特典としては、予告編集4種。『スペシャル・エクステンデッド版&劇場公開版』というブルーレイ2枚組も発売されているが、こちらの特典は「監督コメント/メイキング/カンヌ映画祭映像/パク・チャヌク監督来日映像」の計14分ほどらしい。市場価格も下がっていないので、今回は通常版を購入した。エクステンデッド版は、劇場未公開シーン24分を追加した169分のバージョンらしいが、個人的にはこの”劇場公開版”でも、十分に楽しめた。

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作品としては「R-18」の成人映画指定にも関わらず、韓国では公開6日間で200万人を動員し、世界中の外国語映画賞を席巻したエロティックサスペンスだ。だが、本作の大きな魅力は二転三転する脚本だろう。三部構成をとっているのだが、一部のラストからの展開にはかなり驚かされる。原作は宝島社「このミステリーがすごい! 」で第1位となった、英国サラ・ウォーターズの傑作「荊の城」であるため、ストーリーのクオリティは折り紙つきだ。そこにパク・チャヌク監督が描く独特の世界観が融合し、本作をとても特別な作品にしている。舞台となる屋敷のセット美術も見事だし、韓国人俳優が話す奇妙な日本語も含めて役者陣も魅力的だ。過去に「WOWOW」で放送されたバージョンは放送禁止用語やモザイクなど、かなり修正が加えられていたようだが、本ソフト版はもちろんオリジナルバージョンである。パク・チャヌク監督作品は名作「渇き」も日本版ブルーレイは未発売だし、「オールドボーイ」も廃盤でネット上でも金額高騰している為、ソフト化&再発売を期待したい。

 

 


監督:パク・チャヌク

出演:キム・ミニ、キム・テリ、ハ・ジョンウ

日本公開:2016年