2020年劇場で観た映画ランキング ベスト20を発表!(10位〜1位)
今回は2020年映画ランキングの10位から1位を発表!上位20位にはランクインされなかったが、「燃ゆる女の肖像」「Away」「マティアス&マキシム」「スキャンダル」「ミッドサマー」なども、素晴らしい作品だった。今年はコロナ禍にあっても、優れた作品が多く公開された一年だったと思う。では10位から順番に発表!今年も本ブログを読んで頂き、ありがとうございました!
10位 カセットテープ・ダイアリーズ
ブルース・スプリングスティーンの楽曲がフィーチャーされた、音楽青春ドラマ。音楽を主軸としながら社会問題から親子関係まで、この作品が描いているテーマは広い。スプリングスティーンのファンじゃなくても、十分に楽しめる作品。
9位 1917 命をかけた伝令
名匠サム・メンデス監督と撮影監督の名手ロジャー・ディーキンスが組み、全編ワンカット風撮影で作られた、第1次世界大戦を舞台に描く戦争ドラマ。映像のインパクトで驚かされるという意味では、今年公開された作品でも屈指。
8位 レ・ミゼラブル
新人監督ラジ・リがメガホンを取った、暴力の連鎖を描くフレンチポリスストーリー。カンヌやアカデミー賞でも高く評価されたようだが、貧困層の市民と悪徳警官の攻防を生々しく描き、ストーリー展開にも目が離せない。ラストの余韻も素晴らしい。
7位 フェアウェル(The Farewell)
新人監督ルル・ワンの実体験を映画化した作品。とにかくラストシーンの多幸感たるや。映画という物語を語るメディアの可能性を感じる、傑作ドラマだと思う。主演のオークワフィナを始め出演しているアジア勢の役者陣も魅力的。
6位 フォードVSフェラーリ
カーレースに興味が無くても十分に楽しめる作品。マット・デイモンとクリスチャン・ベイルという贅沢なキャスティングと、ジェームズ・マンゴールドの手堅い演出が光る伝記ドラマで、男たちのプライドを賭けた熱い戦いが見所。
5位 罪の声
あまりに脚本が上手くて唸らされた、邦画サスペンス。小栗旬と星野源のバディムービーとしても快作で、142分という長尺ながらラストまで興味が途切れることがない。「グリコ・森永事件」を知っていれば、より楽しめるだろう。
4位 ルース・エドガー
地味ながらも、多面的な解釈が可能な傑作だと思う。直接的なセリフに頼らず、シーンごとの演出に込められた意図を解きながら観ていくのが楽しい。アメリカにおける差別意識も織り込みながら、娯楽性もしっかりと担保しており、観た後で誰かと語り合いたくなる作品。
3位 シカゴ7裁判
アーロン・ソーキンが手掛けた長編二作目の監督作品。もちろん脚本も担当している。Netflixオリジナル映画で、エディ・レッドメイン、ジョセフ・ゴードン=レビットなどの豪華キャストも見どころながら、法廷劇としてセリフ回しや演出の面白さが際立っていた。
2位 透明人間
ブラムハウス・プロダクションとリー・ワネル監督のタッグが贈る、傑作スリラー。こういったジャンル映画としては、個人的にほぼ完璧な作品だと思う。ストーリーの展開も常に想像の上を行く為、鑑賞中は良い意味で何度も驚かされる。観終わった後、面白い映画を観たという満足感が高い。
1位 WAVES ウェイブス
「プレイリスト・ムービー」という、劇中に流れる曲の歌詞や曲調に呼応しながら物語が進むという手法を取っているが、その珍しさだけに留まっていない傑作。とにかく忘れがたい名シーンの数々とそれを彩る名曲群とのコラボレーションは、鑑賞後もしばらく心に残り続ける。