映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.49:「もののけ姫」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は49本目。タイトルは、宮崎駿監督作品「もののけ姫」。ヤフオクにて中古で購入。年末に放送された宮崎吾朗監督の「アーヤと魔女」を観た流れで、宮崎駿監督作品が久しぶりに観たくなり中古で購入。映像特典としては絵コンテ、アフレコ台本、予告編集と、北米公開に合わせてニューヨークなどの3都市をキャンペーンで回った宮崎監督に密着した、約20分のドキュメント映像「もののけ姫 in USA」が収録されている。多くのメディアからの質問に、真摯だが時に辛辣な言葉で答える監督の姿が見られるのが楽しい。

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作品としては、もはや説明不要の1997年に公開されたスタジオジブリの大ヒット作で、宮崎駿監督が3年を費やして制作した超大作だ。2020年に再上映された分を合わせると、201億円の興行収益をあげているらしい。公開当時は作画枚数14万枚以上という事をプロモーションをしていたが、CGを取り入れた最初のジブリ作品としても有名だ。今回15年ぶり位に鑑賞したが、やはり日本のアニメーション映画を代表する素晴らしい作品だと思う。いわゆる「神殺し」をメインモチーフとしながら、美術監督を5人登用したという背景美術の細やかさもさることながら、突然腕や首が飛んだりという戦いの暴力性もしっかり表現しており、上映時間133分という上映時間も含めて”作り込み”が半端ではない。


自然と人間の争いが描かれているが単純に”人間が悪い”というだけの構図には陥っておらず、こういう作品にありがちな説教臭さがないのも見事だ。特にタタラ場と呼ばれる村の長エボシという女性が、人間的な善悪の両面が表現されておりキャラクターとして大変に魅力的だった。また女性キャラたちが生命力にあふれており強いというのも、いかにも宮崎駿作品らしい。ブルーレイも“4Kデジタル・リマスター"だけあって非常に高画質で、特に巨大化したシシ神の質感などはDVDとは比較にならないクオリティで大満足だ。


監督:宮崎駿

出演:松田洋治石田ゆり子、田中裕子、小林薫

日本公開:1997年