映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.54:「見知らぬ乗客」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は54本目。タイトルは、アルフレッド・ヒッチコック監督作品「見知らぬ乗客」。Amazonにて新品で購入したが、1000円以下とお得だった。映像特典としては、「ヒッチコック・クラシック/被害者の見解」「M・ナイト・シャラマンによる“見知らぬ乗客"」「ヒッチコック一族、ヒッチコックを語る」「ニュース映画」「見知らぬ乗客/イギリス版」と非常に充実しており、計170分以上も収録されている。その中でも「M・ナイト・シャラマンによる“見知らぬ乗客"」が面白く、あの「シックス・センス」や「ヴィジット」のM・ナイト・シャラマン監督が完全ネタバレで本作の見どころを解説しており、ヒッチコックの演出の巧みさを場面ごとに説明している。

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作品としては、「太陽がいっぱい」のパトリシア・ハイスミス原作の小説をアルフレッド・ヒッチコック監督が映画化したサスペンスで、1951年にアメリカ公開(日本では53年)されている。50~60年初期はヒッチコック黄金期であり、「裏窓」「知りすぎていた男」「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ」などの名作が公開されているが、本作もそれらに並んでとても面白い。列車の中でサイコパスの男から交換殺人を持ちかけられたテニスプレーヤーの恐怖を描き、サスペンスとしてクライマックスまでストーリーの先が読めないのが素晴らしい。5年ほど前に、デヴィッド・フィンチャー監督がベン・アフレック主演、ギリアン・フリン脚本でリメイクするとの噂があったが、どうやら立ち消えになったようだ。約70年前の作品なのに、画造りや演出が映画として全く古くないのが驚きだった。

 

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ファーリー・グレンジャールース・ローマンロバート・ウォーカー
日本公開:1953年