映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.60:「アス」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は60本目。タイトルは、ジョーダン・ピール監督作品「アス」。Amazonにて新品で購入。映像特典は「“私たち"に潜む魔物」「共につながれて:2パターンの撮影」「ジャンルの再定義:ジョーダン・ピールのホラー」「“私たち"の二元性」「レッド役へのアプローチ」「撮影の裏側」「未公開シーン」「みんな死ぬ」「地上と地下:グラン・パ・ド・ドゥ」の計57分が収録されている。メイキング映像が中心となっており、役者が一人二役をこなした本作ならではの苦労を語っていたり、この映画のテーマは「人間は特権の裏にある犠牲を無視していること」と監督自ら語っていたりと興味深い。ホラー映画の芸術性が大好きだと語るジョーダン・ピールは、好きな映画にキム・ジウン監督の「箪笥」を筆頭に、「鳥」「エルム街の悪夢」「エイリアン」らを挙げており、さらに「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のセリフに頼らないでメッセージ性を伝える作風にも影響を受けたそうだ。監督は自分が恐怖を感じるのは”自分”という人間の二元性をテーマで本作を作り、過去のドッペルゲンガー作品に捧げる映画を作りたかったと語っている。

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作品としては「ゲット・アウト」がアカデミー賞にノミネートされ世界中でも大ヒットした、ジョーダン・ピール二本目の監督作だ。「ゲット・アウト」に続き、ホラー&スリラー専門のプロダクションである、ブラムハウス・プロダクションズが製作しており、主演は「それでも夜は明ける」でアカデミー助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴが務めている。前作「ゲット・アウト」でも感じた荒唐無稽な設定さえ飲み込めれば素直に楽しいスリラー作品となっており、「ドッペルゲンガー」というテーマを扱うことによって、社会性のあるメッセージが見ごたえのある作品になっている。ジョーダン・ピール監督の三作目が楽しみだ。

 

監督:ジョーダン・ピール

出演:ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス

日本公開:2019年