映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.69:「愛のメモリー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は69本目。タイトルは、ブライアン・デ・パルマ監督作品「愛のメモリー」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては「愛のメモリー 再訪」という36分ほどの”完全ネタバレ”メイキングドキュメンタリーが収録されている。このドキュメンタリーの中で、ブライアン・デ・パルマヒッチコックの「めまい」に強く影響され、脚本家のポール・シュレイダーと本作の原案を考えたとコメントしている。また最初の題名は「デジャ・ヴ」だったがフランス映画だと勘違いされると思い、今の原題名「OBSESSION」に変えたなどのエピソードは面白い。映画前半のディフュージョン効果によるソフトフォーカス気味の画面は、出演者を若く見せる為のトリックだったという名撮影監督ヴィルモス・ジグモンドのコメントや、主演のクリフ・ロバートソンやジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドなどへのインタビューも収録されており興味深い。また音楽を担当したバーナード・ハーマンは「めまい」も担当しており、本作の作曲後すぐに亡くなったという話など、全体的に「愛のメモリー」の世界観が良く理解できるメイキングとなっている。さらに本商品には48pのリーフレットが封入されており、遠山純生氏によるかなり詳細な解説も楽しめる。

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作品としては、ブライアン・デ・パルマ監督による1978年日本公開のアメリカ映画で、犯罪に巻き込まれ死んだ妻への妄執に囚われた男を描いた、ロマンティック・サスペンスだ。今回、改めてブルーレイで再見したが、若き日のジョン・リスゴーが出演していて驚いた。確かにアルフレッド・ヒッチコックの「めまい」からの影響が強く感じられる作品だが、ラストに「どんでん返し」が用意されていて驚かされる。ただ、”真の黒幕”の動機が不可解で、脚本としては正直かなり強引な展開と言えるかもしれない。ラストカットにおけるグルグル回るカメラによる撮影はいかにもデ・パルマ作品といった感じで、最新作「ドミノ 復讐の咆哮」は正直パッとしない映画で残念だったが、70~80年代黄金期における「キャリー」「殺しのドレス」「ミッドナイトクロス」「スカーフェイス」「アンタッチャブル」などへの先駆け的な作品として、デ・パルマファンなら押さえておきたい作品だろう。ちなみにHDニューマスター版の「制作40周年記念コレクターズ・エディション」も発売されている。


監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:クリフ・ロバートソン、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、ジョン・リスゴー

日本公開:1978年