映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.77:「ファントム・スレッド」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は77本目。タイトルは、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品「ファントム・スレッド」。amazonにて新品で購入。半額以下の1,000円とお得だった。映像特典としては、「カメラテスト(ポール・トーマス・アンダーソンによる音声解説付き)」「食いしん坊さんへ」「ハウス・オブ・ウッドコック・コレクション」「撮影フォト」となっており、計16分ほどが収録されている。特に「カメラテスト」は監督が、カメラとレンズの組み合わせとその質感の違いを解説しており見入ってしまう。またダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープスやレスリー・マンヴィルらを実際に撮影した未公開シーンが多く、それらの意図演出の解説も興味深い。

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作品としては「ブギーナイツ」「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などのポール・トーマス・アンダーソン監督における最新作だ。日本公開は2018年。主演は名優ダニエル・デイ=ルイスで、本作が俳優引退作品と言われている。アカデミー賞でも、この映画の為に制作されたという50着以上のドレスが評価され”衣装デザイン賞”を受賞した他、作品賞/監督賞/主演男優賞/助演女優賞などでも計6部門ノミネートされた。またレディオヘッドジョニー・グリーンウッドが作曲した美麗で優雅な楽曲は印象的だ。ダニエル・デイ=ルイス演じるオートクチュールの仕立て屋と、新人女優ヴィッキー・クリープス演じる若きウェイトレスとの非常に捻じれた恋愛劇で、そこに脚本も手掛けたポール・トーマス・アンダーソンならでは演出が加わり、唯一無二の世界観の作品となっている。個人的には、監督作の中でも一二を争うほどに好きな映画だ。

 

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル
日本公開:2018年