映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.85:「ウインド・リバー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は85本目。タイトルは、テイラー・シェリダン監督作品「ウインド・リバー」。やっと廉価版が発売になったので、Amazonにて新品で購入。映像特典としては、「メイキング」「インタビュー:テイラー・シェリダン監督、ジェレミー・レナーエリザベス・オルセン」「削除シーン」「予告集」の計34分が収録されている。「メイキング」は監督や主要キャストたちが脚本や撮影について語っており、エリザベス・オルセンは監督のことを、”現代版カウボーイ”でどんな極限状態でも平気そうな人物だと評している。脚本家だからこそどんな質問にも答えてくれ、この世界観を知り尽くしている存在だったようだ。テイラー・シェリダンは”保留地で暮らす住民たちの視点”と、”彼らから搾取して利益を得ている人々”の2つの視点から、本作の脚本を書いたと語っている。「芸術は社会を変える。だから、鏡のように世界を映し出しセリフで訴えかけたい」という監督のメッセージが印象に残った。

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作品としては、「ボーダーライン」でアカデミー賞にノミネートされた脚本家テイラー・シェリダンが、自ら執筆したオリジナル脚本をもとに監督したサスペンス。出演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーや「アベンジャーズ エンドゲーム」のエリザベス・オルセンなど。アメリカ先住民居留地として知られる米ワイオミング州ウインド・リバーを舞台に、ネイティブアメリカンの女性が雪原で発見されたことで事件は始まるが、この極寒で厳しい土地ならではの恐ろしい真相が明らかになっていくというストーリーだ。本作は野生生物局のハンターであり悲しい過去を持つ主人公コリーと、経験が浅いうえに土地勘もないFBI捜査官のジェーンの”バディムービー”でもあると思う。第70回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、シェリダンが監督賞を受賞しているが、本作以降監督作が公開になっていないのが残念だ。改めてブルーレイで観直したが、素晴らしい作品だった。

 

監督:テイラー・シェリダン

出演:ジェレミー・レナーエリザベス・オルセンジョン・バーンサル

日本公開:2018年