映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.88:「ブラック・クランズマン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は88本目。タイトルは、スパイク・リー監督作品「ブラック・クランズマン」。amazonにて中古で購入。映像特典としては、「スパイク・リーが創る世界」「プリンス「メアリー・ドント・ユー・ウィープ」と共に贈る予告編」で、約10分ほどが収録されている。「スパイク・リーが創る世界」は、原作者であり1970年代のコロラドスプリングスで最初の黒人警官という、本作の主人公ロン・ストールワースのコメントを筆頭に、「ゲット・アウト」の監督でも有名な、本作のプロデューサーであるジョーダン・ピール、主人公ロンを演じたジョン・デヴィッド・ワシントンなどのコメントが楽しめる。

 

ジョーダン・ピールいわくスパイク・リーは監督の第一候補だったらしく、彼の仕事ぶりには感服しっぱなしだったと語っている。またジョン・デヴィッド・ワシントンは、子供の時から崇拝しており、黒人が自己表現できる環境を作ったスパイク・リーが、脚本を送って自分を選んでくれたことに興奮したと語っている。またスパイク・リーが現場で、役者やスタッフに指示を出している貴重な撮影風景も収められている。

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作品としては、「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」のスパイク・リーが監督を務めた、社会派サスペンス。ロン・ストールワースの自己回顧録「ブラック・クランズマン」を原作にした映画化だ。第91回アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞を含む6つの賞にノミネートされ、最終的には脚色賞を受賞した。出演はジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバーなど。白人至上主義団体クー・クラックス・クランKKK)に潜入捜査した、黒人警官とユダヤ系警官の活躍を描いている。

 

KKKの代表がたびたび発言する「アメリカファースト」だが、ラストにアメリカ前大統領であるトランプの映像が出たり、アメリカの分断を強く表した実際の事件のフィルムなどが流れたりと、スパイク・リーからのメッセージが強く表現された作品だろう。とはいえ重苦しい作品ではなく、ジョン・デヴィッド・ワシントンとアダム・ドライバーのかけあいのシーンが楽しく、娯楽映画としても十分に楽しめる作品だ。

 

監督:スパイク・リー

出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー

日本公開:2019年