映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は93本目。タイトルは、アレックス・ガーランド監督作品「エクス・マキナ」。ヤフオクにて中古で購入。映像特典としては「物語/キャスト/デザイン/エヴァ/チューリング・テスト」といった各項目について監督やキャスト陣が語る、計14分ほどの映像が収録されている。アレックス・ガーランド監督は、低予算映画だったのでロケと美術の問題が付き物だったと語っている。限られた予算の中で大富豪の別荘を表現する為、ノルウェーの壮大な大自然で邸宅を囲み、”この自然の全て所有している”という権力を表現したかったようだ。また研究所内にいる「エヴァ」を主人公の「ケイレブ」が観察するという当初の設定をひっくり返して、「エヴァ」がガラス張りの三方向から「ケイレブ」を覗き込むというセットに変更した事を、監督は美術がストーリーに影響を与えた好例だと語っている。アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザックらが、自ら演じたキャラクターたちを解説しているインタビューも興味深かった。
作品としては、「28日後...」の脚本家として知られるアレックス・ガーランドが映画初監督を務め、第88回アカデミー賞で見事「視覚効果賞」を受賞したSFサスペンス。出演は「ピーターラビット」のドーナル・グリーソン、「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」のオスカー・アイザック、「トゥームレイダー ファースト・ミッション」のアリシア・ヴィキャンデルなど。ドーナル・グリーソンとオスカー・アイザックは、「スター・ウォーズ」のエピソード7~9でも共演している。世界有数の検索エンジンの会社社長「ネイサン」と一週間山奥の別荘で過ごせることになったプログラマー「ケイレブ」と、そこで出会う人工知能を搭載した女性型アンドロイド「エヴァ」との実験を中心に描かれる作品だが、意外性のあるストーリーとアリシア・ヴィキャンデル演じるアンドロイドの容姿が素晴らしく、非常に見応えのあるSFサスペンスになっている。
監督:アレックス・ガーランド
出演:アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザック
日本公開:2016年