映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.99:「L.A.コンフィデンシャル」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は99本目。タイトルは、カーティス・ハンソン監督による作品「L.A.コンフィデンシャル」。Amazonにて中古で購入。映像特典としては、「撮影秘話」「写真で見るL.A.コンフィデンシャルの世界」「“L.A.”コンフィデンシャル ロケーションマップ」「メイキング・オブ・L.A.コンフィデンシャル」「スクリーンに蘇る1950年代L.A.の風景」「映画を彩る豪華キャストたち」「エルロイ文学・映像化への挑戦」と、計176分の大ボリュームで収録されている。「メイキング」では本作の制作費は1,500万ドルで低予算映画の為、当時はほぼ無名のラッセル・クロウガイ・ピアースケビン・スペイシーをキャスティングしたとか、3人の主役のうち2人を消してもっと大スターを使えと映画会社から言われたとか、今のキャスト陣の知名度からは考えられないようなエピソードが聞ける。キム・ベイシンガーも当時は出産直後で役者引退を考えていたそうだが、カーティス・ハンソン監督の熱意に圧されて出演を決意したらしい。カーティス監督もカンヌ映画祭に出展した際の盛り上がり方には感激したと語っている。美術、衣装や撮影監督まで50年代の時代感を再現する為に、スタッフ一同が渾身の仕事をしたようだ。

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作品としては、作家ジェームズ・エルロイの原作をカーティス・ハンソンが映画化したクライムサスペンス。第70回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、「助演女優賞」と「脚色賞」を受賞した他、ゴールデングローブ賞やカンヌでも高い評価を受けた作品だ。出演はラッセル・クロウガイ・ピアースケビン・スペイシーキム・ベイシンガーダニー・デビートなど。50年代のLAを舞台とした正統派フィルム・ノワールで、ストーリーはかなり複雑な為に終盤まで惑わされるが、最終的にはすべてのパーツがハマっていく脚本は素晴らしい。カーティス・ハンソン監督の代表作にして屈指のサスペンス映画として、ブルーレイで鑑賞できて良かった。

 

監督:カーティス・ハンソン

出演:ラッセル・クロウガイ・ピアースケビン・スペイシー

日本公開:1998年