映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.105:「クラッシュ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は105本目。タイトルは、ポール・ハギス監督による作品「クラッシュ」。ヤフオクにて中古で購入した。映像特典としては、「オリジナル劇場予告」「メイキング・オブ・クラッシュ ~Behind the Metal and Glass」「未公開映像」「監督ポール・ハギス」「LA もう一つの主役」「タブーに挑むむ」「脚本との比較」「ストーリーボードとの比較」「ミュージック・クリップ(2種)」「ミュージック・モンタージュ」などで、約100分ほどが収録されている。「メイキング・オブ~」では、監督のポール・ハギスが実生活の中で遭遇した強盗や出会った人たちとの実体験をベースに、第一稿を約2週間で書き上げたとのエピソードが語られている。最初に監督がオファーした役者はドン・チードルだったらしく、セリフに頼らず演技だけで表現できる役者なのでどんどんセリフをカットしていたら、ドン・チードルに「セリフを奪うな」と怒られたと語っている。彼は本作に惚れ込むあまり、資金集めや役者へのオファーなどのプロデュース業も行ったようだ。マット・ディロンは自分の演じた役柄について、怒りと悪意に満ちた人物で理解するのが難しかったなどと語っている。サンドラ・ブロックテレンス・ハワードも本作の脚本には賛辞を送っている。

f:id:teraniht:20210506094510j:imagef:id:teraniht:20210506094514j:image

作品としては、ポール・ハギスの初監督作であり、第78回アカデミー賞作品賞脚本賞編集賞の3部門を受賞したヒューマン・ドラマ。出演はサンドラ・ブロックマット・ディロンブレンダン・フレイザードン・チードルなど。ロサンゼルスを舞台に様々な人種がぶつかり合い、衝突の連鎖を起こしていく群雄劇だ。人種差別をベースに貧困問題や銃社会といったアメリカの現在進行形の問題点を描きながらも、”人間の持つ多様性”にも踏み込んだ作品で、「ミリオンダラー・ベイビー」などの脚本家として有名なポール・ハギスが監督も手掛けた良作として、非常に見応えがある。ブルーレイでコレクションしておきたい一作だ。

 

監督:ポール・ハギス

出演:サンドラ・ブロックマット・ディロンブレンダン・フレイザードン・チードル

日本公開:2006年