映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.113:「遊星からの物体X」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は113本目。タイトルは、ジョン・カーペンター監督による作品「遊星からの物体X」。amazonにて新品で購入。映像特典としては、「メイキング・ドキュメンタリー」「制作背景」「プロダクション・アート」「ロケーション・デザイン集」「製作過程」「円盤ができるまで」「ブレア・モンスターができるまで」「未公開NGシーン」「ポスト・プロダクション」「オリジナル劇場予告編」などが収録されている。特に「メイキング・ドキュメンタリー」は84分にわたって、主演のカート・ラッセルを始めとした出演陣と、監督ジョン・カーペンターや撮影監督ディーン・カンディなどスタッフ陣のコメントが楽しめる。

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カーペンター監督は、1951年度版「遊星よりの物体X」を初めて観た時の衝撃を語り、自身の監督作品の中でもっとも準備期間に時間を費やした作品だと答えている。本作の特徴である”特殊メイクアップ”はロブ・ボッティンが担当しており、「ハロウィン」を観て以来、カーペンター監督と撮影監督ディーン・カンディの大ファンだった為、自分を売り込んでなんと22歳の若さでこの仕事を勝ち取ったらしい。カート・ラッセルは、本作について「出演者全員が同等の役割を持つ、アンサンブル的な脚本に惹かれた」と言っており、犬の飼育係であるクラーク役を演じたリチャード・メイサ―は、一番面白そうな役だということでクラーク役に志願したと語っている。その他、モンスターの造形についても「ターミネーター2」や「ジュラシック・パーク」の視覚効果を担当したスタン・ウィンストンがコメントしており、全体を通して非常に見応えのあるメイキング・ドキュメンタリーとなっている。


作品としては、「ハロウィン」「ニューヨーク1997」などで知られるジョン・カーペンター監督が、ハワード・ホークス製作の古典的名作「遊星よりの物体X」をリメイクした映画であり、今やSFホラーのマスターピースとして位置づけられている作品だ。極寒の南極観測基地という閉ざされた空間を舞台に、接触した生物に“同化”する能力を持った謎の生命体に襲われる観測隊員たちの姿を描いている。特に本作は特殊効果の出来が今観ても素晴らしく、身の毛がよだつ程おぞましいクリーチャーの数々が堪能できる。主演は「バックドラフト」や「ヘイトフル・エイト」のカート・ラッセル。2018年にリマスター版がリバイバル公開されたが、今なおジョン・カーペンター監督の代表作であり、一級のエンタメ作品だと思う。


監督:ジョン・カーペンター

出演:カート・ラッセル、リチャード・メイサ―、ドナルド・モファット

日本公開:1982年