映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.115:「死霊のえじき」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は115本目。タイトルは、ジョージ・A・ロメロ監督による作品「死霊のえじき」。Amazonにて中古で購入。映像特典としては「The Many Days of DAY OF THE DEAD:メイキングドキュメンタリー」、「Gateway Commerce Center Promo:ロケ地プロモ」、「トレーラー3種」、「TVスポット3種」などが、計70分ほど収録されている。「メイキングドキュメンタリー」に関しては、ジョージ・A・ロメロ監督自身が、ゾンビ三部作の中で「死霊のえじき」が最も好きな人は変人だと満面の笑みで言い放ち、10年ごとに当時の世相を反映したゾンビ映画を作ろうと思ったと語っている。最初は予算700万ドルの大作のつもりで脚本を書き、関係者も最高のゾンビ映画になると思ったが、資金難に陥り途中で3万ドルで制作できる内容に縮小したらしい。出演者やスタッフたちも周りを壁に囲まれた地下セットでの、週6日間の撮影は過酷だったと語っており、長い間太陽を見ない生活だったとの事だ。今回のブルーレイはノーカット完全版&デジタルニューマスター版であり、高橋ヨシキ氏がデザインしたアウターケースと20Pの特製ブックレットが付属されている。

f:id:teraniht:20210622171902j:imagef:id:teraniht:20210622171906j:image

作品としては、1968年「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」、1979年「ゾンビ」に続く、ゾンビ映画の始祖と呼ばれるジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ3部作の最終章。生者と死者の数が逆転し、地上にゾンビたちが蔓延る世界となったアメリカを舞台に、生き残った科学者たちが最後の攻防を繰り広げるといったストーリーだ。「地下施設」という限定的な舞台で軍人グループと科学者という人間同士の争いに、ゾンビの要素が加わったジョージ・A・ロメロらしいテーマの映画だと言えるだろう。特殊メイク担当のトム・サヴィーニによる、見事な残虐シーンもノーカットで収録された完全版のため、ファンにとっては相当に楽しめる作品となっている。ちなみに2017年にガンのため77歳で死去したロメロ監督の「幻の遺作」が、公開に向けて動きだしているらしい。こちらも楽しみだ。

 

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ロリー・カーディル、テリー・アレクサンダー、ジョセフ・ピラトー
日本公開:1986年