映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.130:「スキャンダル」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は130本目。タイトルは、ジェイ・ローチ監督による作品「スキャンダル」。廉価版が発売されたので、amazonにて新品で購入。特典映像としては「メイキング集」「予告編集」で、約100分ほどが収録されている。「メイキング集」では脚本のチャールズ・ランドルフが、主演3名のうち2人は実在しているが、マーゴット・ロビーが演じるケイラは数人の経験を混ぜた創作キャラクターだと語っており、本作は政治的な作品ではなく”感情的な真実”を描きたかったと話している。女性の気持ちを深く理解する為に、当初は女性監督を立てるべきだという製作サイドの意向だったようだが、プロデューサーも務めるシャーリーズ・セロンの強い推薦があり、ジェイ・ローチ監督が抜擢されたようだ。撮影監督バリー・アクロイドによるズームや焦点が移り替わるドキュメンタリータッチな撮影手法や、カズ・ヒロによるメイク制作などにも触れており、かなり見応えのあるメイキング映像になっている。

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作品としては、2016年にアメリカで視聴率No.1を誇るテレビ局「FOXニュース」で、実際に起こった女性キャスターへのセクハラ事件をテーマにした社会派エンタテイメントだ。「オースティン・パワーズ」シリーズや「ミート・ザ・ペアレンツ」のジェイ・ローチ監督が映画化し、シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビーなどの豪華キャストが出演している。また脚本は「マネー・ショート 華麗なる大逆転」でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ、特殊メイクは「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞した辻一弘が担当。今作でも第92回アカデミー賞でメイクアップ&スタイリング賞を受賞している。第77回ゴールデングローブ賞でも、シャーリーズ・セロンマーゴット・ロビーは最優秀主演女優賞などにノミネートされており、本作で高い評価を得ている。世界的な活動となった“#Metoo”運動の先駆けとなった事件を過度に重苦しくならない絶妙なトーンで描いた作品で、主演女優3人の演技アンサンブルが楽しめる。だが描かれているメッセージは非常に力強く、現代的な価値ある映画になっていると思う。

 

監督:ジェイ・ローチ

出演:シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビー

日本公開:2020年