映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.132:「8人の女たち」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は132本目。タイトルは、フランソワ・オゾン監督による作品「8人の女たち」。ヤフオクにて中古で購入。特典映像としては、「予告編集」「ベルリン映画祭記者会見」「パリ・プレミアショー」「監督インタビュー」「衣装デザイナーインタビュー」で、約37分の映像が収録されている。「監督インタビュー」では、フランソワ・オゾンが女優だけのキャストで映画を作りたいと思い、アガサ・クリスティ風のサスペンスプロットが気に入ったという理由から映画化したと語っている。女性の本性や残酷さが描かれた作品だが、メインプロットを残して大幅に脚本は変更したらしい。フランスの大女優であるカトリーヌ・ドヌーヴイザベル・ユペールは、踊って歌うという新しいタイプの作品に意欲的だったようだ。監督は女優達のライバル意識を懸念していたらしいが、実際にはお互いを尊重した和やかな現場だったと答えている。むしろ現場では大女優の前で、監督の方が緊張していたと語っており面白い。脚本段階では本作を”歌う推理劇”と呼んでいたとも語っている。

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作品としては、「スイミング・プール」「まぼろし」のフランソワ・オゾン監督によるミステリードラマで、カトリーヌ・ドヌーヴエマニュエル・ベアールイザベル・ユペールほか8人のフランス大女優が一堂に会している。ただしセリフを話していたかと思うと、いきなり音楽に合わせて歌いだすといったミュージカルタッチの演出には好みが分かれるかもしれない。舞台は、1950年代フランスの雪に閉ざされた大邸宅。そこで、一家の主人であるマルセルの死体が発見される。容疑者は邸宅に集まった8人の女たちで、映画が進むとそれぞれが持ち合わせている動機と事情が明かされていくという密室劇だ。サスペンス、コメディ、ミュージカル、ラブストーリーとさまざまなジャンルが入り乱れる作風は正直とっ散らかってはいるが、唯一無二で独特の作品になっているのは間違いない。

 

監督:フランソワ・オゾン

出演:カトリーヌ・ドヌーヴエマニュエル・ベアールイザベル・ユペール

日本公開:2002年