映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.154:「カフェ・ソサエティ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は154本目。タイトルは、ウディ・アレン監督による作品「カフェ・ソサエティ」。廉価版が発売になったこともあり、amazonにて新品で購入。特典映像としては、「オリジナル予告編」「日本版予告編」のみ。ウディ・アレン監督の2017年日本公開作品だ。この後にも2018年には「女と男の観覧車」、2020年には「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」とほとんど年一本のペースで作品をリリースしており、現在85歳ながらも映画監督としての創作意欲は衰えていない。ただ最近は、世界的に広がる「#MeToo運動」と過去の過ちから強いバッシングを受けており、「ウディ・アレン追放」なる書籍も発売になっているほど業界では逆風だが、映画作家として優れているのは間違いないのでまた新作が公開にされる日を楽しみにしている。

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作品としては、ウディ・アレン監督が1930年代のハリウッドを舞台に、2人の女の間で右往左往する1人の男の恋を通して、“人生の選択"という普遍的なテーマを描いたロマンティック・コメディだ。出演は「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワート、「シンプル・フェイバー」のブレイク・ライヴリー、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスティーブ・カレルなど。これがいかにもウディ・アレンらしく、「人生において、選ばなかったもう一つの選択肢」をモチーフにした作品になっており、デミアン・チャゼル監督「ラ・ラ・ランド」にも近い感触のある映画だと思う。またヒロインである、クリステン・スチュワートブレイク・ライヴリーの美しさと衣装の豪華さには目を奪われてしまうが、彼女の間で揺れるユダヤ系主人公を演じるジェシー・アイゼンバーグは、ウディ・アレン監督自身の投影だろう。このあたりも極めてウディ・アレン作品らしい。とはいえ過去作に比べて、過度にシニカル過ぎない展開も含めて、監督作の中でもとっつきやすい一作だと思う。


監督:ウディ・アレン

出演:ジェシー・アイゼンバーグクリステン・スチュワートブレイク・ライヴリースティーヴ・カレル

日本公開:2017年