映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.160:「マッチポイント」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は160本目。タイトルは、ウディ・アレン監督による作品「マッチポイント」。ヤフオクにて中古で購入した。特典映像は「オリジナル予告編」「日本版予告編」のみ。第78回アカデミー賞脚本賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞でも作品賞・監督賞・脚本賞助演女優賞の4部門にノミネートされた、サスペンス作品だ。監督/脚本は「マンハッタン」「ミッドナイト・イン・パリ」のウッディ・アレン。アレン監督が古巣のニューヨークを離れ初めてロンドンを舞台に設定し、全編ロンドンで撮影されている。出演は「M:i:III」のジョナサン・リース・マイヤーズや、「ブラック・ウィドウ」のスカーレット・ヨハンソン、「シャッターアイランド」のエミリー・モーティマーなど。

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作品としては、ロンドンの上流社会を舞台にしたサスペンス愛憎劇で、野心家の元プロテニス・プレイヤーのクリスが大金持ちの息子トムの妹クロエと付き合いはじめるが、ある日トムの婚約者であるノラと出会い惹かれたことで、彼女と一時的な関係を持ってしまう。ノラに強い恋愛感情を持ちながらも、クリスは憧れの上流階級への道を選びクロエと結婚するが、偶然トムと別れたノラと再会し、再び二人は関係を持ち始めてしまう。そして遂に妊娠したノラは早く離婚するようクリスに強要するが、恵まれた生活を捨てられない彼はノラの殺害計画を立て始めるというストーリーだ。野心家のクリスがはじめこそ順風満帆に成り上がるが、ファムファタールに出会うことで転落していく様を辛辣に描いていくのだが、本作は”結末”にこそウディ・アレンらしいアイロニカルが凝縮されている。最後に運命を決めるのは「運」だと描く本作は、サスペンスを描く手際も見事で、個人的にウディ・アレン作品で最も好きな作品である。

 

監督:ウディ・アレン

出演: ジョナサン・リース・マイヤーズスカーレット・ヨハンソンエミリー・モーティマー

日本公開:2006年