映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.166:「バージニア・ウルフなんかこわくない」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は166本目。タイトルは、マイク・ニコルズ監督による作品「バージニア・ウルフなんかこわくない」。amazonにて新品で購入。特典映像は「フィルム・エッセイ~作品が与えた衝撃~」「映画『バージニア・ウルフなんかこわくない』を語る」「監督マイク・ニコルズのインタビュー(1966年)」「スクリーンテスト」「ドキュメンタリー~大女優エリザベス・テーラー~」「予告編集」で、計124分が収録されている。「映画『バージニア・ウルフなんかこわくない』を語る」では、原作者や映画評論家などが本作についてコメントしており、セリフの過激さから映画化が難しく、役者の技量も試される本作の成功について語っている。また「監督マイク・ニコルズのインタビュー」では、デビュー当時の監督が主演のエリザベス・テイラーに対して「彼女は映画を知り尽くしている」とコメントしている。

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作品としては、ダスティン・ホフマン主演「卒業」で有名なマイク・ニコルズ監督の長編デビュー作。ブロードウェイでの戯曲が原作である。「ウエスト・サイド物語」などの脚本家アーネスト・レーマンが脚色を担当し、1967年の第39回アカデミー賞では「主演女優賞」「撮影賞」「衣装デザイン賞」などを含む5部門に輝いている。主演は「熱いトタン屋根の猫」「ジャイアンツ」のエリザベス・テイラーと、テイラーの当時の夫であったリチャード・バートン。大学構内にある住宅で暮らす中年の大学教授のジョージと妻マーサ。大学総長の娘であるマーサはいつまでも出世しないジョージに不満を募らせており、2人の関係は険悪になっていた。夜遅くに大学のパーティから帰ってきた2人は、いつものように口論を始めるが、そんな彼らのもとに同じ大学に勤める若い夫婦が訪ねてくることから物語は動き始める。映画はこの4人の一夜の口論と愛憎を描いていくのだが、当時の映画業界のレーティングからは考えられない罵りの言葉の数々で、問題となった作品だ。虚を突かれるラストの展開も含めて、映画史に残る「夫婦映画」だと思う。


監督:マイク・ニコルズ

出演:エリザベス・テーラーリチャード・バートンジョージ・シーガル

日本公開:1967年