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エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.186:「暴力脱獄」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は186本目。タイトルは、スチュアート・ローゼンバーグ監督による作品「暴力脱獄」。Amazonにて新品で購入。特典映像としては、「メイキング」「オリジナル劇場予告編」で計32分が収録されている。「メイキング」では、監督のスチュアート・ローゼンバーグが、主演のポール・ニューマンについて「あらゆる場面について”不屈の男だが裏側はどうなのか?”など、別の側面からも考えられる俳優だ。」「当時、ニューマンはすべてを私に任せてくれた。彼が違う考えを持っていたとしてもだ。ありがたかったよ」などと語り、絶賛している。また他の役者についても、「配役には時間がかかった。大勢いる囚人たちのそれぞれを個性的にしたかったからだ。」と答え、有名なゆで卵を食べる場面については、「大好きなシーンだよ。刑務所の中にいるのに楽しくて、笑えるという場面は演出が難しかった。」と語っている。

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作品としては、「ブルベイカー」などのスチュアート・ローゼンバーグ監督が手掛けたヒューマンドラマ。第40回アカデミー賞では、ジョージ・ケネディが「助演男優賞」を受賞したほか、「男優賞」「脚色賞」「作曲賞」でノミネートされている。主演は「ハスラー」「明日に向って撃て!」「スティング」などの名作で知られるハリウッドスター、ポール・ニューマン刑務所の中で反骨精神をむき出しにして生きる主人公ルークを熱演しており、いかにも60年代アメリカンニューシネマ的な展開は胸を打つ。賭けで50個のゆで卵を食べるシーンや、母の死を悲しみバンジョーを弾きながら歌う場面など名場面が多く、”哲学的”な内容の傑作だ。あの「ショーシャンクの空に」の元ネタとしても有名で、若き日のデニス・ホッパーがセリフのまったく無い役で出演している。数あるポール・ニューマン出演作の中でも、本作の主人公「ルーク」の人気は極めて高いが、それも頷けるほどに「魅力的でカッコいい男」が堪能できる。原題は「Cool Hand Luke」とまったく違い、邦題の暴力的なイメージで敬遠するのはもったいない作品だ。


監督:スチュアート・ローゼンバーグ

出演:ポール・ニューマンジョージ・ケネディ、J・D・キャノン

日本公開:1968年

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