映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は191本目。タイトルは、スティーヴン・ソダーバーグ監督による作品「ローガン・ラッキー」。特典映像としては、「スティーヴン・ソダーバーグ監督 来日インタビュー」「撮影秘話:チャニング・テイタム&アダム・ドライバー」「UKプレミア・レッドカーペット映像(2種)」「未公開シーン(2種)」「予告編(2種)」「TVスポット(3種)」の計36分ほどが収録されている。「スティーヴン・ソダーバーグ監督来日インタビュー」では、監督が久しぶりに映画作品を制作した経緯を、「製作の進め方や配給について自分に完全な裁量があること、制作スタッフに利益が行きわたる仕組みを作ることが制作の条件だった」と言い、俳優たちのキャスティングと並行して本作を公開するための会社を設立したり、引退宣言を撤回した経緯を世間に説明したりと、多くの時間と苦労を経ての監督作だったことを語っている。「ローガン・ラッキーは新しい挑戦の連続だったが、自分の監督作の中でも素晴らしい評価を得た。キャリアの中で特別な作品になるだろう」とインタビューに応えてる。
作品としては2013年「サイド・エフェクト」以降、映画監督を引退してテレビ界に身を移していたスティーブン・ソダーバーグの4年ぶり長編映画の復帰作。脚本はレベッカ・ブラウンという新人作家が手掛けたオリジナル。出演はダニエル・クレイグ、チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ライリー・キーオ、ヒラリー・スワンクとかなりの豪華キャストだ。内容は”犯罪チームの現金強奪を描くクライム・サスペンス”なので、公開当時はソダーバーグ監督の代表作「オーシャンズ11~13」と比較されがちだった。ただし”ポップで風通しの良い作風”はそのままだが、「オーシャンズ」よりもっとユルい犯罪映画という感じで、特に強奪計画のロジックなどは運任せの計画がどんどん成功してしまう為に、脚本の物足りなさは感じるのは正直なところだ。スターキャスティングを楽しむ映画と割り切るのが良いかもしれない。本作以降スティーヴン・ソダーバーグの新作のウワサが聞こえてこないが、個人的に好きな監督なので楽しみに待ちたい。
出演:チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ダニエル・クレイグ、ライリー・キーオ
日本公開:2017年