映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.195:「キル・ビル Vol.1<USバージョン>」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は195本目。タイトルは、クエンティン・タランティーノ監督による作品「キル・ビル Vol.1<USバージョン>」。特典映像としては「レジェンド・オブ・キル・ビルVol.1(メイキング)」「血煙 六番勝負」「激闘!アニメ秘話」「血風!青葉屋の日々(メイキング)」「斬る!観る!原案描」「ミュージック・ビデオ:The5,6,7,8,'s」「予告編集」「TVスポット集」「インタビュー集」などで、計107分が収録されている。「メイキング」では、クエンティン・タランティーノ監督が「ユマ・サーマン主演の復讐劇を思いついた。ただの暗殺者じゃなくて、人生を奪われた世界一イカれた女の役なんだ。以降、数週間はキル・ビルの話ばかりしていたよ。」と言い、主演のユマ・サーマンは「この映画の発案は『パルプ・フィクション』を撮っていた10年前で、クエンティンは私に情熱的に新作の詳細を説明してきたの。アイデア満載のすごい内容だったわ。」と語っている。ユマの妊娠などもあり、タランティーノ監督はキャスティングに悩んだらしいが、”血だらけのウェディングドレス姿”によるオープニングはユマ・サーマンの発案だったらしく、「やはり主演は彼女以外にない」と判断し、撮影に入ったらしい。ユマ・サーマンは「これほど難しい役はなかった」と語り、基本的なアクションの他に、日本刀の使い方から日本語、ワイヤーアクションまで昼夜を通して習得したと語っている。

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作品としては、「レザボア・ドッグス」でデビューしてから最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」まで、スター監督して君臨しているクエンティン・タランティーノによる、4作目長編映画。後編となる「Vol.2」と併せて、二部作構成となっており、すべて監督/脚本はタランティーノが務めている。主演は「ガタカ」「パルプ・フィクション」のユマ・サーマンで、自分と生まれてくる子供を殺そうとした”ビル”とその暗殺者チームへの復讐を描いた作品だ。服部半蔵 影の軍団」のファンだったタランティーノ千葉真一をキャスティングしているように、日本映画・香港映画・台湾映画へのオマージュがふんだんに盛り込まれた内容で、ある意味で滅茶苦茶な世界観だが、そこが不思議な魅力となっているアクション映画だ。ケレンはたっぷりで、布袋寅泰が担当した曲を含めてテンションは上がるのだが、完成度という意味ではタランティーノ作品の中でも特に評価が分かれる映画ではないだろうか。そしてなぜか、ブルーレイは廃盤が続いており、価格が高騰している。


監督:クエンティン・タランティーノ

出演:ユマ・サーマンルーシー・リューダリル・ハンナデヴィッド・キャラダインマイケル・マドセン

日本公開:2003年