映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.196:「キル・ビルVol.2 <USバージョン>」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は196本目。タイトルは、クエンティン・タランティーノ監督による作品「キル・ビルVol.2 <USバージョン>」。特典映像としては「レジェンド・オブ・『キル・ビルVol.2』(メイキング)」「壮絶!ビル幻の必殺ファイト(未公開シーン)」「熱狂のマリアッチ」「劇場予告編(日本版予告編3種類)」で、計46分が収録されている。「メイキング」では、クエンティン・タランティーノ監督が「1と2はまったく違う映画だから、分けて正解だったよ。ただシンプルなストーリーだ。他にも話を広げることはできたが、そんなのはごまかしだ。自信をもって復讐劇に徹したかった。」と言い、ユマ・サーマンは「1作目は奇想天外で現実離れした、激しい戦闘シーンの連続だったけど、2作目はブライドの過去や経緯が明かされるの。そして、最後には強烈な結末が待っているわ」と語っている。またビルを演じたデヴィッド・キャラダインは「脚本には戦い方も詳細に記されていた。クエンティンはアクション指導も自分でするんだ。彼は本当に一人で映画を作れるんだよ。」とインタビューに応えている。

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作品としては、長編映画を10作撮ったら映画監督を引退すると公言している、クエンティン・タランティーノ監督「キル・ビル」二部作の完結編である。制作時は一本の映画だったのだが、上映時間が4時間を超えるということで二作に分けて公開された。前作が日本映画・香港映画・台湾映画へのオマージュに溢れた作品だったに対して、今回はマカロニ・ウエスタンと70年代香港カンフー映画へオマージュを捧げている。主演は引き続き、ユマ・サーマン。前作と比べると、派手なアクションシーンが少なくややインパクトに欠ける作風だが、中盤のカンフー修行シーンは、そもそもパイ・メイというキャラクターが過去のカンフー映画から引用されていたり、ショウ・ブラザーズ社的な”カメラズーム”を多用していたりと、演出面でタランティーノ監督の強いこだわりを感じる。「Vol.3」のウワサも出ているようだが、ユマ・サーマンが元夫イーサン・ホークともうけた娘マヤ・ホークは、現在女優として活躍しており、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」にも出演している為、将来は親子での出演も有り得るかもしれない。

 

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマンデヴィッド・キャラダインダリル・ハンナマイケル・マドセン
日本公開:2004年