映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.201:「アルカトラズからの脱出」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は201本目。タイトルは、ドン・シーゲル監督による作品「アルカトラズからの脱出」。特典映像としては無し。監督は「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」「殺人者たち」「突破口!」「ラスト・シューティスト」など、40年代から作品を撮り続けたアメリカ映画の巨匠ドン・シーゲル。主演は「許されざる者」「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」など、同じく今でもアメリカ映画界の大スターである、クリント・イーストウッドドン・シーゲルイーストウッドのタッグ作としては、本作の他に「マンハッタン無宿」「真昼の死闘」「白い肌の異常な夜」「ダーティハリー」があるが、どれも名作なのがすごい。しかも本作にはかなり地味な囚人役で、「リーサル・ウエポン」シリーズで有名になるダニー・グローヴァーが出演している。

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作品としては、この後の「ショーシャンクの空に」や「ザ・ロック」など、以後の刑務所をテーマにした映画に多大な影響を与えた名作で、脱獄不可能と言われた”アルカトラズ刑務所”から脱獄を成功させた、実在の囚人フランク・モリスを描くサスペンス映画だ。ドン・シーゲル監督らしいかなりストイックな作風で、全体的に過度な音楽などで盛り上げたりしない落ち着いた演出が貫かれている。特に若き日のクリント・イーストウッドが、脱出を計画する頭脳明晰なリーダーを演じており非常にカッコいい。大脱走」「パピヨン」など刑務所脱出ものの名作は数多いが、間違いなく本作もこのジャンルを代表する一作だろう。晩年のドン・シーゲル作品の中でも、特に見ごたえのある佳作になっている。


監督:ドン・シーゲル

出演:クリント・イーストウッドダニー・グローヴァー、パトリック・マクグーハン、ロバーツ・ブロッサム

日本公開:1979年