映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.216:「クロール-凶暴領域-」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は216本目。タイトルは、アレクサンドル・アジャ監督による年公開作品「クロール-凶暴領域-」。特典映像としては、「もうひとつのオープニングイントロ」「もうひとつのオープニング」「未公開&追加シーン集」「『クロール-凶暴領域-』撮影の裏側」「カテゴリー5のワニ:『クロール-凶暴領域-』の視覚効果」「ワニの襲撃シーン集」で計53分が収録されている。「撮影の裏側」では、監督のアレクサンドル・アジャが「映画制作は体験できる芸術を作る事だ。観客とスクリーンの間の壁を取り払い、まるで登場人物の一人のように映画を体験してほしい。」と言い、制作者のサム・ライミは「『ハイテンション』を観て、監督に興味を持った。ハラハラされる展開で観客を引き込み、物語の語り口も上手い。彼と仕事がしたいと思い続けていた。」と語っている。サム・ライミは自身がプロデュースし2007年に公開された「ゴースト・ハウス」の監督をしてほしいと、アレクサンドル・アジャに手紙まで出したらしいが、当時の監督は「ヒルズ・ハブ・アイズ」に取り掛かっていたために実現はしなかったようだ。続けてアジャ監督は、「この映画を作る時に苦労したのは、物語性とサバイバルのバランスを取る事だ。大きくて小さな映画が目標だったが、父娘の物語にしたことでそれが実現したよ。楽しめるワニの映画さ。」と語っている。

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作品としては「ヒルズ・ハブ・アイズ」「ミラーズ」などを手掛けている、フランス人映画監督アレクサンドル・アジャのサバイバルスリラー。最大級のハリケーンに見舞われたフロリダを舞台に、凶暴な大型ワニが何匹も闊歩する家の地下室に閉じ込められた父娘の運命を描いた作品で、閉鎖的な空間で起こるシンプルなテーマの映画である。水に住む凶悪な生物との戦いという意味では、アジャ監督の2011年「ピラニア3D」を思い出すが、あの作品がホラー&コメディ色が強かったのに対して、本作は父娘の絆を強調して描いており、よりエモーショナルな作品だと言える。サム・ライミがプロデュースしているのも本作の特徴かもしれない。主人公のヘイリーを「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のカヤ・スコデラーリオ、彼女の父デイヴを「プライベート・ライアン」のバリー・ペッパーが演じており、ほぼこの2人対ワニ軍団という内容だ。色々とツッコミどころは多いものの上映時間87分という短い上映時間もあり、このジャンルの作品としては十分に楽しい娯楽作だと思う。


監督:アレクサンドル・アジャ

出演:カヤ・スコデラリオ、バリー・ペッパー、モーフィッド・クラーク

日本公開:2019年