映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.218:「ハスラー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は218本目。タイトルは、ロバート・ロッセン監督による1961年公開作品「ハスラー」。特典映像としては、「ハリウッド・スター:ポール・ニューマン」「コメディー俳優:ジャッキー・グリーソン」「原作者:ウォルター・テヴィス」「“疾風のエディ・フェルソン”の魅力」「メイキング・オブ・ハスラー」「ハスラーの芸術」「インサイド・ストーリー」「ポール・ニューマン 永遠のクール・ハンド」「プールシーン解説」「ショット解析」「オリジナル劇場予告編」「スペイン版劇場予告編」で、計200分が収録されている。「メイキング・オブ・ハスラー」では、キャストの一人であるマイケル・コンスタンティンが「ロバート・ロッセン監督は、本作をあえてモノクロで撮った。もちろん当時はカラーという選択もあったけど、あえて監督が選んだんだ。」と言い南カリフォルニア大学の教授ドリュー・キャスパーは「彼の監督作でカラーは4本しかない。リアリズムを追求する監督のスタイルであり、この作品自体がモノクロ向きだったんだ。」と語っている。またポール・ニューマンは「脚本、登場人物、設定のすべてが申し分ない作品だ。監督は自由に演じさせてくれたけど、鋭い審美眼で演技が違えば指摘してくれたよ。作品は好まれると思っていたが、ここまで興行的に成功するとは思わなかった。」とインタビューに応えている。

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作品としては、1962年の第34回 アカデミー賞で「撮影賞(白黒)」と「美術賞(白黒)」を受賞し、「作品賞」「監督賞」を始め7部門にノミネートされたヒューマンドラマ。ウォルター・テビスの小説を原作に、「オール・ザ・キングスメン」のロバート・ロッセンが監督を務め、本作は彼の最高傑作との呼び声も高い。主演は「暴力脱獄」「明日に向って撃て!」「スティング」などのポール・ニューマンで、賭けビリヤードの世界とそこで生きる男を生々しく描いている。ポール・ニューマンの演技ももちろん素晴らしいが、ライバル役を務めるジャッキー・グリースンの佇まいがこの映画の質を大きく高めており、特に序盤の対決シーンは忘れがたい。1986年にはマーティン・スコセッシ監督が、「トップガン」公開直後のトム・クルーズをキャスティングし、25年ぶりの続編「ハスラー2」を制作している。ポール・ニューマンも50代になったエディを演じており、こちらも大名作である。


監督:ロバート・ロッセン

出演:ポール・ニューマン、ジャッキー・グリーソン、ジョージ・C・スコットパイパー・ローリー

日本公開:1961年