映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.221:「身代金」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は221本目。タイトルは、ロン・ハワード監督による1997年公開作品「身代金」。特典映像としては、「未公開シーン」「メイキング映像:『あなたならどうする。』」「撮影の合間」「オリジナル版劇場予告編」で、計22分が収録されている。「メイキング映像」では、監督のロン・ハワードが、「僕にとっては本作の監督は大きな飛躍だ。いわゆる犯罪ドラマは初めてだったから。このジャンルを監督してみて、タイミングの重要性を発見した。リズムとテンポは作品のカギを握るんだ。」と言い、「作品中かなりの部分がメル・ギブソンレネ・ルッソの視点から描かれている。それは、できるだけリアルな感覚を観客に与えたかったからだ。」と語っている。また「この作品の中で最も説得力があり、我ながら会心の出来だと自負している場面は、メル・ギブソンゲイリー・シニーズが電話で怒鳴り合い、子供が殺されたと思わされるシーンだね。」と答えている。主演のメル・ギブソンは「斬新な撮影法だった。ロン・ハワードは明確なスタイルを持っていたよ。」と回想している。

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作品としては、「アポロ13」「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード監督が、「マッドマックス」「リーサル・ウェポン」シリーズのメル・ギブソンを主演に迎えて描いたサスペンス。アレックス・シーガル監督の1956年アメリカ映画「誘拐」のリメイク作品である。共演は「アウトブレイク」「ナイトクローラー」のレネ・ルッソや、「アポロ13」「アポロ13」のゲイリー・シニーズ。航空会社の社長である主人公トムの息子ショーンが突如姿を消し、誘拐犯から「48時間以内に200万ドルを用意しろ」という電子メールが届く。早く息子を取り戻したいトムは身代金を払おうとするが、結果的にFBIのミスにより犯人逮捕は失敗。ショーンが殺されると思ったトムは「テレビ番組で200万ドルの札束を前に誘拐犯に宣戦布告する」という奇抜な作戦に出る、というストーリーだ。本作はこの後に二転三転する脚本が最大の魅力で、サスペンスジャンルとして非常に楽しめる。過度な派手さはないが、脂の乗っている90年代ロン・ハワード作品としてたまに観返したくなる佳作だと思う。


監督:ロン・ハワード

出演:メル・ギブソンレネ・ルッソゲイリー・シニーズ、デルロイ・リンド

日本公開:1997年