映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.226:「コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は226本目。タイトルは、マイケル・マン監督による2004年公開作品「コラテラル」。特典映像としては、「メイキング・オブ・『コラテラル』」「スペシャル・デリバリー」「削除シーンと音声解説」「ロケーション撮影:アニーのオフィス」「トム・クルーズジェイミー・フォックスのリハーサル」「視覚効果:ロスの地下鉄」「特報」「劇場用予告編」の計57分が収録されている。「メイキング・オブ・『コラテラル』」では、監督のマイケル・マンが「シリアスで底知れないトム・クルーズの一面が見たかったんだ。他の映画監督がどんなやり方をしているのか全然知らないが、映像のイメージが初めから頭にあった。登場人物をどう見せるかもね。これはタクシーがメインの作品ではなく、見せたかったのは窓の外に広がる世界なんだ。」と言い、「ロスには独特の雰囲気がある。大都会の街頭の灯りが雲の底面に反射して光が拡散され、魅惑的な光景が生まれるんだ。この不思議な世界を映像化するために、高解像度のデジタルカメラを使ったよ。」と語っている。また主演のトム・クルーズは、「ヴィンセントの銀色の髪、無精ヒゲ、スーツなどの風貌は監督のアイデアだ。彼の発想力は素晴らしいよ。監督のお陰で役を膨らませることができた。格闘訓練や実弾訓練など、何か月も前から撮影準備を重ねた。おかげで役に深みが出たよ。これが(殺し屋である)ヴィンセントの仕事なんだ。」と答えている。

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作品としては、「ラスト・オブ・モヒカン」「ヒート」「インサイダー」などで有名なマイケル・マン監督が、トム・クルーズを”プロの殺し屋”という悪役に据え、夜のロサンゼルスを舞台に繰り広げるクライムアクション。共演は「アメイジングスパイダーマン2」や「ベイビー・ドライバー」のジェイミー・フォックスや、「マトリックス」シリーズの”ナイオビ”で有名なジェイダ・ピンケット・スミスなど。2022年のアカデミー賞で物議を醸したウィル・スミスの奥さんでもある。ジェイミー・フォックスは、本作で「アカデミー助演男優賞」にノミネートされている。タクシードライバーのマックスが、たまたま殺し屋であるヴィンセントをタクシーに乗せたばかりに犯罪に巻き込まれてしまうというプロットだが、ただの運転手だったマックスが徐々にヴィンセントのメンタルに影響を与えていき、最後は自分の意志で彼と対峙するというストーリーは、実にマイケル・マン作品の要素が強い。マン監督の中でも若干地味な映画だが、たまに観返したくなる魅力に溢れた作品だ。


監督:マイケル・マン

出演:トム・クルーズジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、マーク・ラファロ

日本公開:2004年