映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.235:「ザ・フライ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は235本目。タイトルはデビッド・クローネンバーグ監督による1987年公開作品「ザ・フライ」。特典映像としては、「肉体の恐怖:メイキング・オブ・『ザ・フライ』」「ブランドル自然史博物館」「未公開シーン集」「フィルム・テスト」「劇場予告編&TVスポット集」「プレス用映像」で、計2時間を超える特典映像が収録されている。「メイキング・オブ・『ザ・フライ』」では、主演のジェフ・ゴールドブラムが「それまでのどの作品よりも役に没頭したよ。物語の世界にのめり込んでいったんだ。裸になると知っていたからトレーニングもした。内向的な科学者がハエの遺伝子に侵されていくという話だから、現場にダンベルを持ち込みコーヒーを飲んで、撮影前の心拍数を上げるようにしたんだ。とにかく自分を刺激して興奮状態になっていたよ。」と言い、「見事な脚本だったが、現場ではアドリブも求められた。例えば、喫茶店カップに大量の砂糖を入れてセリフをまくし立てるシーンでは、半分は脚本通りだが半分は僕が考えた。挙動不審な目の動きなどもね。」と語っている。

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作品としては、「スキャナーズ」「クラッシュ」「ヒストリー・オブ・バイオレンス」などのデイビッド・クローネンバーグ監督が、「ジュラシック・パーク」「インデペンデンス・デイ」のジェフ・ゴールドブラムや「テルマ&ルイーズ」のジーナ・デイビスと組んで撮影したホラー作品。1958年「蝿男の恐怖」のリメイク作品で、第59回アカデミー賞では「メイクアップ賞」を受賞している。物質転送装置で自らの体を転送することに成功した主人公セスは、その後に驚異的な身体能力が備わる。だが実は、転送装置の片方に一匹のハエが紛れ込んでいた為に、彼は遺伝子レベルでハエと融合してしまい、身体が徐々に「ハエ化」していくというストーリーだ。いわゆる「ボディホラー」と呼ばれる、身体が崩れていく恐怖を描いた作品で、「ザ・ブルード 怒りのメタファー」や「スキャナーズ」を手掛けたデビッド・クローネンバーグらしい一作だろう。

 

監督:デビッド・クローネンバーグ
出演:ジェフ・ゴールドブラムジーナ・デイビスジョン・ゲッツ
日本公開:1987年