映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.243:「告発の行方」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は243本目。タイトルはジョナサン・カプラン監督による1989年公開作品「告発の行方」。特典映像としては、「オリジナル劇場予告編」のみ。ジョディ・フォスター主演の有名な作品にも関わらず、2やっと日本でブルーレイ化された一本だ。今年はロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」がブルーレイ化されたし、最近80年代の名作が次々とソフト化されており嬉しい。作品としては、レイプ被害者という難しい役を演じたジョディ・フォスターが、第61回アカデミー賞で「主演女優賞」、第46回ゴールデングローブ賞で「主演女優賞」を受賞した社会派サスペンス。監督は「ブロークダウン・パレス」などを手掛けたジョナサン・カプランだが、本作「告発の行方」が彼のキャリアにとって、もっとも有名な作品だろう。共演は「トップガン」で、トム・クルーズ演じる”マーヴェリック”の恋人役“チャーリー”を演じたケリー・マクギリス。

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おそらく25年ぶりくらいに観返した作品だが、ジョディ・フォスターが集団暴行を受けるシーンはかなりショッキングな描写で驚いた。マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」で少女娼婦アイリス役を演じたことから、彼女の熱狂的なファンが”トラヴィス”を模倣し、実際にレーガン大統領暗殺未遂事件を起こしたことは有名だが、そこからキャリアが低迷したジョディ・フォスターを復帰させたのが本作と、1991年の「羊たちの沈黙」だろう。それだけ体当たりの演技を見せているし、人生に嫌気が差して自暴自棄になっているサラというキャラクターを、リアリティを持って演じている。また地方検事補キャサリンを演じるケリー・マクギリスの演技も良い。本作はメインキャラクター女性2人が、困難な裁判を乗り越えていく法廷ドラマであり、友情の物語でもある。久しぶりに鑑賞できて良かった。


監督:ジョナサン・カプラン

出演:ケリー・マクギリス、ジョディ・フォスター、バーニー・コールソン、レオ・ロッシ

日本公開:1989年