映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は248本目。タイトルは、ジョー・カーナハン監督による2007年公開作品「スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい」。特典映像としては、「未公開シーンとエクステンデッド・シーン集」「NGシーン」「もうひとつのエンディング」「イズラエルと彼を狙う面々」「ビッグガン:ジョー・カナハンの世界」「撃ちまくれ:スタント&特殊効果」で、計51分が収録されている。「ビッグガン:ジョー・カナハンの世界」では、ジョー・カーナハン監督が「練りに練った知的な作品にしたかった。過激な登場人物たちを過激なストーリーに放り込むんだ。斬新なものを貪欲に取り入れ、好きじゃないものはすべて排除して撮りたいものを撮ったんだ。40日で撮り終えたよ。」と言い、「読み物としても現実感があり、最高に面白い脚本を書きたかった。麻薬や金にまつわる噂が絶えなかったシナトラとマフィアの話を基にして作ったよ。もしシナトラが欲を出したら面白いだろうなと思ったんだ。」と語っている。さらに「俳優たちがキャラクターを理解しやすいように、音楽のミックステープを送ったんだ。狂暴なトレモア兄弟役のクリス・パインにはナイン・インチ・ネイルズのダークで鼓舞する音楽だし、ライアン・レイノルズやレイ・リオッタには、アメリカ的でFBI捜査官らしいイメージのブルース・スプリングスティーンだったよ。」と、撮影の裏側について語っている。
作品としては、「NARC ナーク」「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」「コンティニュー」などのジョー・カーナハンが監督した、アクションサスペンス。監督の新作「炎のデス・ポリス」が日本公開になることもあり、ブルーレイにて鑑賞。改めて観ると、ライアン・レイノルズ、アリシア・キーズ、レイ・リオッタ、アンディ・ガルシア、コモン、ベン・アフレック、クリス・パインといった豪華キャスト陣には驚かされる。ストーリーとしては、アメリカ・ラスベガスを舞台に、大物マフィアに100万ドルの賞金を懸けられた手品師の命を巡って、7人の殺し屋やFBIが駆け引きを繰り広げるという内容で、作風としてはクエンティン・タランティーノやガイ・リッチーの過去作を思い出す作品だ。特に前半はガチャガチャしたハイテンションな演出で進むが、後半は急にシリアスになったりと、ややバランスの悪さを感じる。ただ、ラストの”どんでん返し”展開など、観客を喜ばせようという監督の気概は十分に感じる佳作だった。
監督:ジョー・カーナハン
出演:ライアン・レイノルズ、アリシア・キーズ、レイ・リオッタ、アンディ・ガルシア、コモン、ベン・アフレック、クリス・パイン
日本公開:2007年