映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.249:「殺しのドレス 4Kレストア版」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は249本目。タイトルはブライアン・デ・パルマ監督による、1981年公開作品「殺しのドレス」。特典映像としては、「ジョージ・リットー インタビュー」「アンジー・ディキンソン インタビュー」「ナンシー・アレン インタビュー」「キース・ゴードン インタビュー」「メイキング・オブ・『殺しのドレス』」「キース・ゴードンによる『殺しのドレス』へのオマージュ」「無修正版と修正版の映像比較」「『殺しのドレス』の切り口」「『殺しのドレス』とニューヨーク」「フォトギャラリー」「劇場予告編」で、計188分が収録されている。「メイキング・オブ・『殺しのドレス』」では、プロデューサーのジョージ・リットーが「いつも映画が完成する度にどこか反省点があるものだが、この作品だけは完璧に思えるよ。」と言い、主演のナンシー・アレンは「作品が全てを物語っているわ。観客にも批評家にも好評だったし、今も語り継がれている。そんな作品に出られて幸せよ。」と語っている。また監督のブライアン・デ・パルマは、「脚本もキャスティングも、まるで魔法みたいに全てが上手くいったよ。ただ幸いヒットはしたけど、後味は苦かった。”監督は女の敵だ、ヒッチコックの模倣だ”とマスコミに叩かれたからね。でも、頭の中にあったバラバラのアイデアを思い通りに形にできた作品だと思う。」と、インタビューに応えている。

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作品としては、「キャリー」「スカーフェイス」「アンタッチャブル」「カリートの道」などのブライアン・デ・パルマが監督を手掛けた、サイコサスペンス。本人も公言しているらしいが、完全にヒッチコック「サイコ」からの影響が強い作品だ。アンジー・ディキンソンを追っていく前半と、ナンシー・アレンが主役だと分かる後半とで流れがガラッと変わる構成やシャワーシーンでの緊迫感の作り方、ラストの展開など、ブライアン・デ・パルマの”ヒッチコック愛”が漏れ出ていて楽しい。美術館での長い追いかけっこから、エレベーターでの殺戮シーンに至る序盤の場面は何度観ても素晴らしいし、マイケル・ケインの熱演も見応えがある。初期デ・パルマ作品の中でも、特に監督らしさが堪能できる一作だと思う。ブルーレイは4Kレストア版でかなり美麗な映像だし、特典映像も充実していて満足度の高いパッケージだった。


監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:マイケル・ケインアンジー・ディキンソンナンシー・アレン、キース・ゴードン、デニス・フランツ

日本公開:1981年