映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.254:「ブリキの太鼓 ディレクターズカット」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は254本目。タイトルはフォルカー・シュレンドルフ監督による、1981年公開作品「ブリキの太鼓」。特典映像としては、「フォルカー・シュレンドルフ監督インタビュー”ディレクターズ・カットに寄せて”」で、約24分が収録されている。監督インタビューでは、「なぜ『ブリキの太鼓』の新たなバージョンが30年後に登場したかと言えば、2年前にベルリンのラボから”18万フィートのオリジナルネガが残されています。処分してもいいでしょうか?”と電話があったからなんだ。最初のバージョンは2時間45分あったんだけど、配給会社からは”長すぎる。2時間15分を越えないで欲しい。”と言われたから、文句も言わずに公開版の長さにカットした。その後、公開版がカンヌやアカデミーで賞を獲ったので、オリジナルバージョンの存在について沈黙せざるを得なかったんだよ。」と言い、「だから、この機会に使わなかった映像を見てみたいと思った。映画には入らなかったシークエンスをデジタル処理して、映像として観れたのは感動的な瞬間だったよ。主役のダーヴィット・ベネントは当時11歳だったが、今は41歳だ。その彼が”人を惹きつける目を持つ少年”の姿で現れたのはゾクゾクした。だから改めて未公開シーンの編集を行ったんだ。ただ音声テープは無かったから、41歳のダーヴィット・ベネント自身に声を入れてもらい、後からデジタル処理をしているよ。」と裏話を語っている。

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また「本作の製作は1978年だが、この『ブリキの太鼓』を2008年に再び編集していて、世の中の第二次世界大戦の扱われ方がひどく遠いものになったと気付かされた。私が子供の頃に感じたナポレオンの闘いくらい遠い。だから歴史作品のような考えで、今回の編集を行ったよ。主な出来事のニュース映像を加えたりして、第二次世界大戦という当時の雰囲気と感覚を、若い観客に知ってもらう為だ。この”ディレクターズ・カット版”は、私にとっては”リライト版”に近いものなんだよ。」とインタビューに応えている。作品としては、ドイツの作家ギュンター・グラスが1959年に発表した長篇小説であり、第二次世界大戦後のドイツ文学における重要な作品の一つに数えられる原作を、1979年に「セールスマンの死」のフォルカー・シュレンドルフ監督が映画化した名画。1979年度にはカンヌ国際映画祭パルム・ドール賞、アカデミー外国語映画賞を受賞している。本ブルーレイは、新録された監督インタビュー収録や12p特製ブックレット封入などパッケージとして完成度が高い。ちなみに2020年には、”日本語吹替音声収録のコレクターズ版”もリリースされている。

 

監督:フォルカー・シュレンドルフ
出演:ダーヴィット・ベネント、マリオ・アドルフ、アンゲラ・ヴィンクラー、ダニエル・オルブリフスキー
日本公開:1981年