映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.257:「L.A.大捜査線/狼たちの街」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は257本目。タイトルはウィリアム・フリードキン監督による、1986年公開作品「L.A.大捜査線/狼たちの街」。特典映像としては、「Taking A Chance:ウィリアム・ピーターセンインタビュー」「Wrong Way:スタント・コーディネーターインタビュー」「So In Phase:ワン・チャンインタビュー」「Doctor For A Day:ドワイヤー・ブラウンインタビュー」「Renaissance Woman In L.A.:デブラ・フューアーインタビュー」「削除シーン&もう一つのエンディング」「メイキング」「オリジナル予告編」で、計137分が収録されている。

 

「メイキング」では、監督のウィリアム・フリードキンが、「この作品は、インディーズ映画にしたかった。だから早く撮れるスタッフと仕事がしたかったんだよ。私はリハーサルが嫌いなんだ。そして、俳優には自由に動いてもらいたい。キャスティングが失敗していなければ役者がやってくれるんだよ。まるで、カメラが役者たちを隠し撮りをしている感じの映像にしたいんだ。それが良い映画だと思う。」と言い、主演のウィリアム・L・ピーターセンは「警察手帳と銃を持って役になりきるのは、楽しかった。主人公のチャンス法を超えるだけでなく、死をものともしないキャラクターだ。フリードキンは天才だよ。映画作りだけではなく、この特殊な業界でどう生き抜くかなど、彼からはいろいろ学んだ。リハーサルも必ずカメラを回していて、それを本番テイクとして使ってしまうんだ。欲しい映像が解っているから、細かい指示が必要ないんだろうね。この映画はいろんな意味で攻めていたけど、私たちは監督を常に信頼していたよ。」と語っている。

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作品としては、「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督が手掛けた犯罪サスペンス。長年組んできた相棒のジミー・ハートが定年退職の2日前に通貨偽造団に殺された事により、復讐を誓った刑事チャンスは新たな相棒と共に捜査を開始する。だがその捜査は、犯罪行為までエスカレートしていき、FBIさえも巻き込んだ悲劇的な結果になっていくというストーリーだ。若きウィレム・デフォーが、非道な偽札団のリーダーを熱演している。冒頭はよくある刑事もの作品かと思いきや、フリードキン監督が撮影時に思いついたという”ラストの展開”には驚かされる。北野武の”オールタイムベスト”に「ガルシアの首」「時計じかけのオレンジ」などと並んでランクインしているだけあって、過激なバイオレンス描写とカーチェイスが大きな見所の作品だ。今回、ブルーレイで初めて鑑賞したが、今まで見逃していたことが悔やまれるくらいに、面白い作品であった。

 

監督:ウィリアム・フリードキン
出演:ウィリアム・L・ピーターセン、ウィレム・デフォー、ジョン・パンコウ、デブラ・フューアー、ジョン・タートゥーロ
日本公開:1986年