映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.259:「スピード・レーサー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は259本目。タイトルはラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹監督による、2008年公開作品「スピード・レーサー」。特典映像としては、「スプライトルと行く撮影の舞台裏」「映画の中の車とレースコース」「メイキング」「"スピード・レーサー"の世界」で、計66分が収録されている。「メイキング」では、プロデューサーのジョエル・シルバーが「原作は監督たちが観た最初の日本アニメで、その新鮮な世界に夢中だった。古いけど新しい、知ってるようで全く知らない変わった世界観だよ。日本アニメの要素を残しつつ、生まれ変わったんだ。ウォシャウスキー監督が”姪や甥は今までの僕らの映画を観たことがないんだ”と残念そうにしていたけど、本作こそ家族全員で楽しめる映画だよ。」と言い、エミール・ハーシュクリスティーナ・リッチなどの出演者は、「本作がマトリックスとは違うとすぐに分かるはずだ。アニメの実写化は敬遠されがちだけど、ウォシャウスキー監督のアプローチは斬新で、映画の世界観はSFというより魔法の世界だよ。映画のスタイルはアニメに近いけど、実写アクション映画でもあり、ヒューマンドラマでもある。今までにない映画だよ。」と語っている。

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作品としては、マトリックス」3部作や「クラウドアトラス」「ジュピター」などのウォシャウスキー姉妹が、タツノコプロ制作の日本製TVアニメ「マッハGoGoGo」を実写映画化した、SFカーアクション。主演は「ローン・サバイバー」「ジェーン・ドウの解剖」などのエミール・ハーシュ、共演は、「バッファロー’66」「スリーピー・ホロウ」のクリスティーナ・リッチ、「ビッグ・リボウスキ」「アルゴ」などのジョン・グッドマン、「デッドマン・ウォーキング」のスーザン・サランドンなど。ウォシャウスキー監督が、マトリックス レボリューションズ」の5年後に自らメガホンを取った監督復帰作とあって、当時は大注目された作品だったが、あまりにドラッギーな前衛映画だった為に面食らったことを今でも覚えている。今回、ブルーレイで劇場公開ぶりに観直したが、やはり相当に”変な映画”だった。全編CGで作られた箱庭的な背景の前で、実写の俳優たちが演技していたり、CGの車に乗ってハイスピードでレースをしている映像なのだが、画面からの情報量が多過ぎて、画面を観ているとクラクラしてくる。今の基準からするとチープなVFX処理も含めて、ウォシャウスキー監督作の”珍品”として、割り切って楽しむ作品かもしれない。

 

 


監督:ラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹

出演:エミール・ハーシュクリスティーナ・リッチジョン・グッドマンスーザン・サランドンマシュー・フォックス

日本公開:2008年