映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.266:「プロミシング・ヤング・ウーマン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は266本目。タイトルはエメラルド・フェネル監督による、2021年公開作品「プロミシング・ヤング・ウーマン」。特典映像としては、「前途有望な監督」「キャシーの返信」「本作を支えるキャスト陣」で計11分が収録されている。「前途有望な監督」では、エメラルド・フェネル監督が「普通の女性がこの状況なら、どんな復讐をするか描きたかった。銃を使うよりも、凝ったやり方をするはずだと思ったの。本作で扱われる問題は珍しいことではないけど、法律上は微妙なラインにあるわね。描きたかったのはひどい暴力ではなく、私たちの文化の中に既にあるものよ。」と言い、「本作で目指したのは恐ろしいほどダークなコメディであり、スリラー。恐ろしさと面白さの境界線上を狙ったけど、うまくいったと思うわ。」と語っている。また主演のキャリー・マリガンは「他の人が演じても平気な役なら、私はやらない。でも私以外がキャシーを演じると思ったら、不安と怒りを感じたの。主人公のキャシーは見た目に気を遣うけど、それらのすべてが彼女にとって”身を守る鎧”だから。ヘアメイクや衣装を駆使して人格を作り上げるのは楽しかったわ。本作で注目すべきは過激さではなく、人々が慣れてしまったささいなこと。男女に関係なく社会の問題よ。社会が容認してきた問題について、語ろうとしている作品なの。」とインタビューに答えている。

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作品としては、本作が長編映画デビューの女性監督エメラルド・フェネルが、オリジナル脚本も手掛けたスリラーサスペンス。主演は「ドライヴ」「華麗なるギャツビー」のキャリー・マリガン。共演は「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」のボー・バーナム、「スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション」のアリソン・ブリーなど。さらに女優のマーゴット・ロビーが、本作のプロデュースを務めている。2021年に第93回アカデミー賞では、「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」など5部門にノミネートされ「脚本賞」を受賞したほか、「第78回ゴールデングローブ賞」でも「最優秀作品賞」「最優秀主演女優賞」などにノミネートされている。さすがアカデミー脚本賞を受賞しただけあって、とにかくストーリーの推進力が強く、物語の起伏があるために映画としてすこぶる面白い。また”性暴力”と”合意”について語られたテーマも明確で、ラストの着地も含めて、力強いメッセージの作品だと思う。


監督:エメラルド・フェネル

出演:キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリークランシー・ブラウン、ジェニファー・クーリッジ

日本公開:2021年