映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.268:「Mr.ノーバディ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は268本目。タイトルはイリヤ・ナイシュラー監督による、2021年公開作品「Mr.ノーバディ」。特典映像としては、「未公開シーン」「全力の役作り」「アクションシーンの舞台裏 (バス内の乱闘/侵入者/カーチェイス/工場での殺りく)」「何者でもない」で計41分が収録されている。「何者でもない」では、イリヤ・ナイシュラー監督が「次回作はコメディー出身の俳優を使ったスリラーかアクション映画の制作を希望していたところ、”ボブ・オデンカーク主演のアクション映画”、しかも”スタントは87イレブン”という作品のオファーが来たんだ。願ったり叶ったりだったよ。本作は男性のファンタジーを描いている。家族を守るためにカッコよく戦う男の姿だ。そして、”予想を裏切る”のが本作のコンセプトなんだ。」と言い、「珍しい脚本も魅力だね。外部からの圧力が敵対の原因じゃない。”ジョン・ウィック”は愛犬を殺されて暴力的な自分に戻るけど、ハッチは戻りたくてウズウズしているんだ。これは依存症の話で、全ては彼の欲求を満たすための行動なんだよ。」と語っている。また主演兼製作のボブ・オデンカークは、「作りたかったのは、ド派手で全力投球のアクション映画だ。僕も実際に強盗に入られた経験があるから、主人公ハッチの気持ちが分かる。ただハッチは戦う訓練を受けているけど、僕は素人だった。強盗の後、銃の事や行き場のない怒り、家族を守る責任や暴力について考えた。そうしているうちに、普通の父親が戦うアクション映画を思いついたんだ。「ジョン・ウィック」の脚本家デレク・コルスタッドが暴力を誇張させて映画に仕立ててくれたんだよ。」とインタビューに答えている。

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作品としては、「ハードコア」のイリヤ・ナイシュラーが監督を手掛け、「ジョン・ウィック」の脚本家デレク・コルスタッドとデビッド・リーチがプロデュースしたアクション映画。スタントコーディネートは”87イレブン”が担当している。主演はTVシリーズブレイキング・バッド」や「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」などの、ボブ・オデンカーク。本作が初めての本格アクション映画への出演になる。共演は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイド、「ワンダーウーマン」のコニー・ニールセン、「アイアン・フィスト」のRZAなど。ストーリーは正直よくある流れなのだが、とにかく全体のテンポが良く、アクション演出に特化した映画として相当に楽しい。さすが”ノンストップ・アクション”と銘打っているだけのことはある。地味なおじさんの佇まいから想像出来ないくらい、一気に形成が逆転していくというカタルシスで成り立っているような作品だが、アクション映画の魅力が詰まった快作だと思う。

 

 


監督:イリヤ・ナイシュラー

出演:ボブ・オデンカークコニー・ニールセン、RZA、マイケル・アイアンサイドクリストファー・ロイド

日本公開:2021年