映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.271:「グリーンブック」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は271本目。タイトルはピーター・ファレリー監督による、2019年公開作品「グリーンブック」。特典映像としては、「メイキング集(圧巻の演技/かけがえのない友/グリーンブックの先へ)」「ヴィゴ・モーテンセン&マハーシャラ・アリ インタビュー」「ピーター・ファレリー監督 来日舞台挨拶/来日記者会見」「予告編集(オリジナル予告/日本版予告)」で、計26分が収録されている。「メイキング集」では、ピーター・ファレリー監督が「ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリは、これ以上ないほど贅沢な最高の役者だ。脚本を書いた時点でヴィゴは念頭にあったし、マハーシャラは『ムーンライト』の直後に思い切って交渉したら快諾してもらえたんだ。画面の外でも2人は仲が良かったよ。実在の人物についての作品だから、この映画では真実を語りたいと思った。文化や言語を問わず理解できる作品だよ。」と言い、ヴィゴ・モーテンセンは「トニー役に魅力を感じた理由は強烈なキャラ以上に、彼の人間性だ。私の見た目は本人に似ていないが、誤解を恐れずに言うなら彼の信念は理解していたよ。この映画は単なる白人と黒人の関係の話ではない。この物語の核心はトニーとドクが直面する差別の困難なんだ。」と語り、マハーシャラ・アリは「ピアノは本作の音楽担当であり、ピアニストのクリス・バワーズと特訓した。ピアノを演奏する姿が堂に入っていなければ、この役は務まらないからね。本作のテーマである友情と愛情と受容は、現代にも通じる普遍的なものだ。今のアメリカでは、黒人差別やLGBTQに対する偏見が解決したとは思わないからね。それらは常に文化の一部でもあったから、撲滅のため光を当て続ける必要があるんだ。」と答えている。

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作品としては、「メリーに首ったけ」で有名なファレリー兄弟の兄であるピーター・ファレリー監督が手掛けた、実話ベースのヒューマンドラマ。第91回アカデミー賞では全5部門にノミネートされ、結果的に「作品賞」「助演男優賞」「脚本賞」の3部門を受賞している。出演は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のヴィゴ・モーテンセン、「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ、「ラ・ヨローナ 泣く女」のリンダ・カーデリーニなど。黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手が、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を演奏ツアーで回りながら、衝突しつつも深まっていく彼らの友情を描いている。ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリの演技も印象的だし、演出やセリフも素晴らしい。アカデミー作品賞の受賞作品だけあって、本作は2019年を代表する一作だと思う。

 

 


監督:ピーター・ファレリー

出演:ヴィゴ・モーテンセンマハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、ディミテル・D・マリノフ

日本公開:2019年


グリーンブック(字幕版)