映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.272:「目撃」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は272本目。タイトルはクリント・イーストウッド監督による、1997年公開作品「目撃」。特典映像としては無し。作品としては、本作で主演作40作品/監督作としては17作目となったクリント・イーストウッドが製作/監督/主演を兼任し、デビッド・バルダッチ原作のベストセラーを映画化したサスペンス。脚本は「明日に向かって撃て」「大統領の陰謀」「マラソンマン」などで有名なウィリアム・ゴールドマン。音楽担当は「ペイルライダー」「許されざる者」「パーフェクト・ワールド」など、イーストウッド作品では常連のレニー・ニーハウスだ。共演は「フレンチ・コネクション」「クリムゾン・タイド」のジーン・ハックマン、「アポロ13」「ビューティフル・マインド」のエド・ハリス、「羊たちの沈黙」「トレーニング デイ」のスコット・グレン、「ミスティック・リバー」「ラブ・アクチュアリー」のローラ・リニーなど、演技派俳優を豪華に配している。

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ストーリーの概要は、クリント・イーストウッド演じる凄腕の泥棒ルーサー・ホイットニーは、ある夜に忍び込んだ豪邸で現大統領の不倫現場と殺害の一部始終を目撃してしまい、凶器のナイフを持ち出してしまったことがきっかけで大統領補佐官と警護官に追われる立場になるというもので、なかなか"無理のある"ストーリーになっている。「Absolute Power=絶対的な権力」というタイトルどおりに、ジーン・ハックマン演じる現役アメリカ大統領の犯罪を目撃したことから、刑事と大統領側の両方から追われる立場になる泥棒が主人公なのだが、特に大統領警護官がルーサーの娘の命も狙ってくるという後半の展開には驚かされた。2004年日本公開「ミスティック・リバー」以降続く、神がかった完成度のイーストウッド監督作から想像すると、相当ゆるいサスペンスだと言えるだろう。ただジーン・ハックマンエド・ハリスなどの出演陣は流石の存在感で、90年代の脂が乗り切った彼らの演技が楽しめる一作だとは思う。肩ひじ張らずに、気軽に観たい作品だ。

 

 


監督:クリント・イーストウッド

出演:クリント・イーストウッドジーン・ハックマンエド・ハリスローラ・リニー、スコット・グレン

日本公開:1997年