映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.281:「ハクソー・リッジ スタンダードエディション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は281本目。タイトルはメル・ギブソン監督による、2017年公開作品「ハクソー・リッジ」。特典映像としては、「メイキングクリップ:映画製作への愛」「撮影風景:戦闘シーン」「インタビュー集:アンドリュー・ガーフィールドサム・ワーシントンメル・ギブソン」「海外取材映像」「日本版劇場予告編」で、計32分が収録されている。「インタビュー集」では、監督メル・ギブソンが「脚本を読んで驚いたよ。まさか、これが実話とはね。それで映像化したいと思ったんだ。主演のアンドリュー・ガーフィールドは優秀な若手だった。彼は22歳にも32歳にも見える。年齢を超越した独特の雰囲気があるんだよ。彼は本作の要として、並みはずれた演技をすると共に、エースとしての役割も果たしてくれた。そして、たった一人で75人もの負傷兵を砲弾や銃弾が飛び交う断崖から救い出した、実在のデズモンド・ドスは本当に勇敢で、最後まで武器を持たないという信念を貫いた勇者だね。」と言い、「本作の特徴は、”弾道学”かな。爆弾や銃弾や炎を組み合わせるには計算が必要なんだ。仕事が複雑になるうえ、今回は時間も予算も少なかった。だが基本は同じで、目的も変わらない。私が作りたいのは真実を鮮明に描いた映画なんだ。なるべくCGを使わず、カメラを最大限活かして実写にこだわったよ。できれば観客には主人公を好きになり、思いを共有してほしい。そして彼の活躍を一緒に体験してほしいんだ。」と語っている。

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作品としては、「マッドマックス」や「リーサル・ウェポン」などの作品で俳優として活躍しつつも、監督としても「ブレイブハート」「パッション」「アポカリプト」などの名作も残しているメル・ギブソンが、メガホンを取った戦争ドラマ。第2次世界大戦の沖縄戦で75人の命を救った、米軍衛生兵デズモンド・ドスという実在の人物の活躍を映画化している。第89回アカデミー賞では「作品賞」「監督賞」「主演男優賞」など6部門でノミネートされ、「編集賞」と「録音賞」の2部門を受賞した。出演は「アメイジングスパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド、「アバター」のサム・ワーシントン、「ザ・スイッチ」のヴィンス・ヴォーンなど。「PG12」というレーティングながらも、いかにもメル・ギブソンらしい残虐描写の数々で、戦争の悲惨さをこれでもかと描写している。CGに頼らない実写撮影で武器を持たず衛生兵として兵士たちの命を救うデズモンド・ドスを、ヒロイックに描いた英雄譚でもある。前作「アポカリプト」から10年ぶりの監督作だった事もあり、次回作はまだまだ先になりそうだが、メル・ギブソンの監督としての才能が垣間見える、戦争映画の良作だった。

 

 


監督:メル・ギブソン

出演:アンドリュー・ガーフィールドサム・ワーシントンヒューゴ・ウィーヴィング、レイチェル・グリフィス、ヴィンス・ヴォーン

日本公開:2017年