映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.284:「スリーピー・ホロウ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は284本目。タイトルはティム・バートン監督による、2000年公開作品「スリーピー・ホロウ」。特典映像としては、「"スリーピー・ホロウ"伝説の舞台裏」「"スリーピー・ホロウ"製作後記」で、計41分が収録されている。「"スリーピー・ホロウ"製作後記」では、ティム・バートン監督が「送られてきた脚本がとにかく僕好みだった。”これだ”と思ったね。ディズニー映画にもなったお馴染みの物語だが、脚本の”首なし騎士”は強烈なイメージで、いかにもおとぎ話の象徴らしい力強さを持っていた。作品内にいろんなテーマを盛り込んだよ。すべてファンタジーだから現場に出るまでは、どんな映像になるかはっきり分からない。いろんなアイデアが出てくるから、現場で判断することも多かったね。」と言い、「イカボッドは他人を受け入れない男だ。その彼が成長し、心を開いていくのもテーマの一つだね。外見よりもキャラクターそのもので表現したかった。だから”変人で怖がり”という性格的な特徴は原作に忠実にしたんだよ。クリスティーナ・リッチには、無声映画時代のスターの雰囲気があるんだ。見つめられても心の中はうかがい知れない。ミステリアスで強烈な存在感があるんだよ。」と語っている。また主演のジョニー・デップは、「ティム・バートンの洞察力はすごい。人間の習性を知り抜いてるんだ。初めは”イカボッド”のキャラクターを人工的に作り込むのかと思っていた。とがった鼻とか大きな耳や長い腕を付けるのかなってね。でもそれをしなかったのは、賢明だったよ。あの役の表現には、ティムの解釈が正しかったんだ。」と答えている。

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作品としては、「シザーハンズ」「ビッグ・フィッシュ」「チャーリーとチョコレート工場」などで有名なファンタジー映画の名匠、ティム・バートン監督のファンタジーホラー映画。「スリーピー・ホロウの伝説」という原作に、独自の脚色を加えて作られており、第72回アカデミー賞では「美術賞」を受賞している。アルフォンソ・キュアロン監督の「ゼロ・グラビティ」や、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「レヴェナント 蘇えりし者」などで高い評価を受けている、エマニュエル・ルベツキが本作の撮影監督を務めており、アカデミー撮影賞にノミネートされている。出演は言わずと知れたジョニー・デップ、「アイス・ストーム」「バッファロー'66」などのクリスティーナ・リッチ、「ディア・ハンター」「トゥルー・ロマンス」のクリストファー・ウォーケンなど。改めて鑑賞すると結構なゴア表現が満載で、劇中では18回もの首切りシーンがあるらしい。”首なし騎士”というティム・バートンらしい題材に相応しく、水を得た魚のように監督のやりたいビジョンを追求している作品だ。ジョニー・デップとのコンビも相性が良く、映像も全編に亘って美しい。監督の嗜好性が滲み出た、アート志向の高い映画だと思う。

 

 


監督:ティム・バートン

出演:ジョニー・デップクリスティーナ・リッチミランダ・リチャードソンクリストファー・ウォーケン、リサ・マリー

日本公開:2000年